「 車載ビデオカメラ:車載の為のビデオカメラ選びその2 」
05/11/15(火)

この情報は2006年10月頃の物であり、現在はもっと簡単に車載出来るデジカメはあると思います。ご注意ください。

と言うわけで、1で紹介した通り決定しているのは「取り付け台」と「狙いの画角24mm(ワイコン)」である。そして肝心の「撮影機材」をどうするか。まず自分の使用用途や運用を考える。
●使用は走行会の時のみ
→撮りたいのは基本的に車載映像のみ。今まで私生活にDV等の必要性を感じたことがない。(ちょっとした動画は携帯で撮る為)
●鑑賞はPCのみ
→研究に何度も観たり細かくシークしたり解析ソフトに入れたりするので、DVテープもDVDに落とした物も向かない。
●主に短時間の撮影
→ジムカーナ的な1本走行がメイン(猛練・鈴鹿南)。フリー走行の連続周回(TSタカタ)は走っても5、6分程度。(集中力が続かない為)
そして1で挙げた撮影機材全てに言える点は
●走行会の時しか使わない
●記録媒体は全て回転系の精密機械であり、ハードな用途では壊れやすい
つまり、どのビデオを買っても
「4~6万円もするビデオカメラを月1、2回しか使わない上に、壊れる可能性が高い」
となる。(と思う) じゃあどんなカメラが良いのか。
・記録媒体は機械部を持たない半導体
・PCに簡単にコピーが出来る
・撮影時間は短くても良い
・月1・2回は勿体ないので普段も使えると良いな・・・
と言うわけで・・・・
動画が撮れるデジカメで良いんじゃない?と言う結論に達した。
滅多に使わないビデオに5万円は躊躇するが、普段使うデジカメに5万円は比較的気軽に手が出せる。
◆最近の動画撮影可能なデジカメとは
SANYOのXacti(ザクティ)辺りから火がついたと思われる「動画デジカメ」と言うジャンル。実はかなり良いところまで来ており、あと1,2年で各社一気に動画機能のブレイクスルーが起きると勝手に予想している。ちなみ動画デジカメの基本スペックは「640×480 30fps(コマ/秒)」であり、画質に関してはDVに肉薄する性能を有している。勿論、厳密には専用機であるDVの方が上ではあるが明らかに見劣りするような画質でも無い。
記録媒体はほぼすべて半導体のSDカードであり、故障率はかなり下がると思われる。また記録時間に関しても、記録メディアが劇的に値下がり(1GBのSDが7千円程度)している事から、不満の無いレベルまで来ている。
そして最大のメリットは「普段はカメラ」であると言う事。毎日持ち歩いて遊べる上に、万が一車載カメラとして使い物にならなかったとしても、「デジカメ」なので、「デジカメとして使えば良いや」的な気楽さもある(まあ使えると思うけど)。基本的に「デジカメ」なので、デジカメであるが故に生じる少々の手間は許容する物とする。感覚的には「デジカメ8:ビデオ2」。
と言うわけで、「車載の為のデジカメ選び」について書いてみよう。
◆車載デジカメに求められる条件
と言うわけで、僕の考える条件は以下。
1・ワイコンが装着可能
2・VGA録画&ステレオ録音
3・10分程度の連続撮影(MPEG4※ならなお良し) 4・カメラとしても必要十分な性能
5・カメラの形をしている(個人的拘り)
※MPEG4・・・長時間録画可能な圧縮規格。VGA(640×480)30fpsが1GBで30分弱撮影可能。
動画撮影が得意なMPEG4カメラは何故かどれも「カメラの形」をしておらず、「カメラの形」をしていないが故に「ワイコンの装着が出来ない」のである。例えばコレとコレ。
SANYO Xacti DMX-C5
SONY DSC-M2
動画はとても綺麗に撮れて長時間録画もイケるが、38mmの画角を素で使うのは、ロードスターの車載には若干厳しい。(足やシフトノブが写らなくて良いなら十分使える。室内の広い他車種もOKかな?) また、仮にワイコンが付いたとしても、個人的に普段のカメラとしては少し使いにくい形状なので出来れば避けたい。あくまでカメラがメイン。写真を撮るのに両手で持てない形状は個人的にちょっとツライ。そして散々検討した結果、以下の2機種に絞られた。
◆CANON PowerShot S2IS
◆CASIO EXILIM PRO EX-P505
ざっくり機能比較(相違点のみ)をすると以下のようになる。どちらも500万画素機で、VGA30fpsステレオ録音対応。
|
S2IS |
P505 |
| 画角 |
36~432mm
F2.7~3.5 |
38~190mm
F 3.3~3.6 |
| 手ブレ補正 |
光学式 |
無し |
| 記録方式 |
MotionJPEG |
MPEG4 |
1GBの撮影
可能時間 |
VGA:7分(640×480 30fps) QVGA:21分(320×240 30fps) |
VGA:32分(640×480 30fps)
QVGA:170分(320×240 15fps) |
| 電源 |
単三電池 |
専用バッテリ |
| 撮影可能枚数(CIPA) |
550枚
(ニッケル水素) |
220枚 |
動画撮影
可能時間 |
300分 |
120分 |
| サイズ(mm) |
W113.0 x H78.0 x D75.5 |
W98.5 x H55.5 x D73.5 |
| 質量 |
405g + 120g(電池) |
215g + バッテリ(重量不明) |
ワイコン
(装着検討品) |
0.66倍
Raynox SRW-6600-58 |
0.5倍
Raynox DCR-5000 |
| 装着時の画角 |
23mm |
19mm |
S2ISの尋常じゃないバッテリーの持ちと、レンズ性能の高さと、コンパクトデジカメらしからぬ重量が際だつ。スペック上のサイズは大差ないように見えても、実際に見るとかなりゴツく感じるのがS2IS。逆にP505はビックリするほど小さい。
しかし、P505が長時間記録可能と言っても高々30分。丸一日の走行では持つハズもなく、S2ISにいたっては7分弱しか撮れない。1GBのメモリーカードを何枚も用意・・・そんなバブリーな財布は持っていない。ノートPCを毎回持っていき、満タンになったらPCを立ち上げカードリーダーで毎回コピー・・・さすがにソレは手間過ぎる。どうしよう。困った。調べに調べる・・・・おお!これだ!と行き着いたのがフォトストレージ。
◆ポータブルフォトストレージって何
小さなケースに小型HDD(20~40GB程度)・バッテリー・メモリーカードリーダーを内蔵したデータコピー装置。SDカード等を刺してコピーを押すとデータを数分で内蔵HDDへコピーする。持ち帰ってPCに接続すると、外付けHDD&カードリーダーとして認識されると言う便利アイテムである。で、一般的には以下のような物。
SONY HDPS-M10
BUFFALO DirectStation POCKET
EPSON P-2000
これにより、手間はかかるがメモリーカードの容量から解放される。上の二つは純粋にデータを落とすタイプで、一番下のP2000は液晶を備えており、落としたデータの閲覧(写真・動画)も可能と言う贅沢モデル。ちなみに現在iPodもこのジャンルに一応該当できる。一応である理由は、データコピーがかなり遅い(1GBで30~40分。URL)為に、頻繁には使えない。電池も切れてしまうらしく、オマケ機能と思った方がよい。ただ、電源確保可能な場所(旅先等)で1日分のデータを落とす・・・といった用途には最高に思える。現行の第五世代iPodは音楽も写真も動画も持ち歩くことが出来るので。
しかし、残念ながらどれもちょっとお高い・・・そんな僕らの為の(?)弱玄人向けアイテムも存在する。フォトストレージケース。つまり中身無し。自分で2.5インチのHDDを内蔵させる物。ガワだけなので大変安価で、手持ちに余っているHDDがあれば有効活用出来る。以下のような物
DIGITALMATE NB-HMC03/SV(実売7千円)
COMPACT DRIVE PD70X(実売1.7万円)
他にも数多く存在するが僕が目を付けたのはこの二機種。DIGITALMATE(以下DM)はとにかく安い&コンパクト&液晶で状態を確認出来る(液晶が無い機種も多い)。PD70XはDMに比べるとかなり高い&デカいが、フォトストレージでは群を抜く最速のコピー速度&単三電池が使えると言うメリットがある。1GBバイトの転送で、DMは約5分、PD70DXは2分半程度らしい。バッテリーに関して、PD70DXは電池さえあればいつまでも使えるが、DMは内蔵のリチウムイオンがヘタって使えなくなったら終わりである。ただしこのコンパクトさは捨てがたい。
と言うわけで、記録時間の問題はフォトストレージのDM+手持ちの適当なHDDで解決する事とした。(ちなみに、手持ちのHDDが無くても2.5インチ40GBの実売価格は7千円程度なので、合計してもさほど高い物ではない。)
◆ざっくり価格比較
以下のようになる。
|
S2IS |
P505 |
| 実売本体価格(価格.com) |
4.9 |
3.5 |
| SD1GB |
0.7 |
0.7 |
| フォトストレージ |
0.7 |
0.7 |
| ワイコン |
1.7
+0.3(アダプター) |
1.0 |
| クランプヘッド45 |
1.0 |
1.0 |
| トータル |
9.3万 |
6.9万 |
参考までに5万円のDVを買った場合の総額が約7万円(カメラ・ワイコン・クランプヘッド)。いずれにしても結構な出費とはなるが、7万円でDVを買っても使用頻度は月1,2回と言うのを考えれば、どちらを買っても動画にも強いかなり立派なデジカメが手に入るとも言えるので、まあ良しとする。
◆車載に適しているのはどちらか
恐らく・・・P505である。S2ISの5倍近く撮影出来る事から、ストレージへの転送回数が単純に1/5で済む。S2ISの約半分の重量&コンパクトなので普段の持ち歩きにはもってこい。カバンにポンと入れておける。カメラとしても取り回しが非常に良い。
しかし、ふと・・・欲が出る。
「走行動画も撮れたら良いな・・・」
自分の車載も重要だが、上手い人の走行動画も非常に参考になる。外から撮る場合の取り回しを考えた場合
P505
・5倍ズームでは足りない可能性が出てくる(190mm)
・手ブレ補正が無い為、望遠ではブレまくるor三脚必須
S2IS ・無敵の12倍ズーム(432mm)
・無敵のキヤノン光学手ブレ補正
圧倒的にS2ISが有利と思える。では実際に撮った絵はどうなのか。P505のメーカーサンプルは三脚に乗せられた絵なので手撮りの評価が出来ない。しかしWEB特派員レポートと言う所にあった。個人レポートである。やはり全くの手ブレ補正無しの為、結構ブレブレ。そしてS2IS。なかなか出てこないが・・・見つけた。ytun氏による個人WEB「デジカメ好きかも!」である。(引っ越し先) ここのPowershotS2IS→動画のコーナーにかなりの数があるので興味のある方はご覧頂きたい。有り難いことにクルマの走行映像やレーシングカートの動画があるので、非常に参考になる。
正直・・・・ビックリした!!キヤノンの光学手ブレ補正は凄い。手撮りでココまでブレないとは・・・と言うか馬とかアライグマめっちゃ可愛いな・・(関係ない)ハイスピードなカートを望遠で追いかけて、ちゃんとカートが中央付近に止まるのも凄い。そして文句無しの高画質&高音質。コレだけ撮れればあんな事やこんな事も・・・出来ちゃうかもしれない。夢は膨らむ。
そしてワイコン。適合データが豊富なRaynoxで検討していたが、S2ISにはひときわ力が入っているらしく専用ページまで存在する。そして専用設計に近いワイコン「SRW-6600-58LE」が存在する。コイツの性能がまた素晴らしく・・・ヤラれてしまった。Raynoxのサンプル

http://www.raynox.co.jp/actualimage/digital/comparison/psS2is/pss2-dcr730-wglass.jpg
DCR-730/一般的なワイコン(0.7倍)
 http://www.raynox.co.jp/actualimage/digital/comparison/psS2is/pss2-srw6600-wglass.jpg
SRW-6600-58/専用設計ワイコン(0.66倍)
ワイコンの質でココまで変わるのかと・・・驚いた。SRWの低歪曲は特筆物。×0.7よりさらに高い広角倍率でもほとんど歪まない。周辺部はそれなりに色収差は出るが・・・十分だろう。ああ、もうヤラれた・・・バタ。ちなみに実売価格で1万円近く違うが、その価値はあると思う。いまの1眼(20D)でこの画角を出そうと思うと、14mmなんて言う超広角レンズが必要で現実的ではなく(値段も高い)、23mmの(まともな)写真&動画が撮れると言うだけでカメラとしての価値も大きく上がる。標準が48mm前後というビデオの世界で、23mmが歪曲せずに撮影出来るビデオカメラなんて一般価格ではほぼ皆無のハズ。×0.5を越えてくると歪みは避けられないようなので。ちょっとした発見かも。P505に装着可能な汎用ワイコン(×0.5 DCR-5000)は画角上どうしても歪む。適合のとれていないSRWを、ステップアップリングを介して装着させる事も出来るが、画質に関しては自己責任となる・・・らしい。(相性によりボケが出る・四隅がケラれる等の可能性もあるらしい。詳細な所まではわからなかった。)
ただし、得手不得手もやはり存在し、望遠端ではDCR-730の方が高画質。SRWは周囲が盛大に流れる。DCRは全域ズーム対応、SRWは6倍ズームまでのようだ。
◆結論
僕は・・・
S2ISにダイブトゥブルーでファイナルアンサー。
です。動画サンプルの品質が決定打となった。手撮り動画(&マイク)のクオリティ、ワイコンの性能、カメラとしての性能、どれも満足。実際にカメラとしてはよく店頭でイジくり倒した上に、友人カワモト君も所有しているので良く知っている。動画記録時間が短く頻繁にフォトストレージに転送しなきゃいけないのはネックではあるが、月1、2回の使用なので我慢する。もし長時間記録の必要性が出たときは(岡山国際やセントラルの20分枠等)QVGAで我慢すればなんとかしのげる。大きさ(重量)もネックではあるが、普段からLレンズ付きの一眼デジタル(約1.5kg))を常に持ち歩いているちょっぴり変態さんなので、重量1/3のS2ISはある意味コンパクト。なんとなく大丈夫なような気がする。ちなみに3年使えれば十分。あと1~2年もすればMPEG4対応の良いデジカメがどさどさ出てくるだろうから。
しかし、今回色々調べたお陰で「動画デジカメ+フォトストレージ」と言うかなり面白そうな世界を知ることが出来た。例えば、普段の携帯性を重視してP505で行くというのも全然悪くない。1脚や3脚を使えば十分走行動画も撮れるし車載も勿論問題ない。2GBのSDを奮発して記録時間を60分にすれば丸一日の走行でも収まるぐらいになってくる。コレにiPodを組み合わせて昼飯時に転送するとか、宿の夜に転送するような使い方も良し。普段の車内ではiPodとして音楽を楽しむ。また、フォトストレージをP2000/4000にすると(高いけど)転送した動画は逐一P2000で鑑賞することが出来る。その場で上手い人に観て貰ってアドバイスを貰ったり、夜の宴会場でTV出力してみたり、余所で撮ったお気に入りの動画を詰め込んでおいたり・・・等々。楽しみが増えますな。
◆どこで買うか ビッ○カメラです。回し者ではございませんが(むしろ敵視されそうな・・)、車載は絶対に。そして、車載に限らずカメラやモバイル機器を買おうとしている人はココで買うべきです。何故なら
保障内容が最強です。5%の追金で5年間の保証。ココまではよくある話しですが、ココの保証は保証期間内なら何度でも保証を受けられます。しかも全額補償。また、最初の1年は自分で壊しても補償されます。落としたり水没させたりしてもOK。(なんでこんなミラクルな保証なのか????)ちなみに他社の5年保証は1年で10%ずつ補償額が下がるタイプが大半で、5年経つと購入金額の50%の修理費までしか保証されません。しかも1度保証を適用するとその時点で保証が消滅します。また、購入するお店の規模や信頼と言うのも結構重要で小さなPCショップの通販なんかで買ってしまうと「気が付いたら倒産していた」と言う可能性が大です。ちなみに僕は結構経験があります。日本橋のパーツ屋はぼこすか潰れますので。 そんなこんなでトータルでココまで補償が充実しているお店は無いかと思われます。あと、値段が少々高いですが・・・付いてくるポイントを上手く使えば、価格.comの最安+5千円程度で納める事も可能です。例えば価格最安4万9千円、ビッ○が6万円でポイントが1万円とします。補償は5%必要なのでポイントが7千円に減ります。これでクランプヘッド(1万円)を買うと3千円で買えるので、計6万3千円。価格最安にクランプヘッドを足すと5万9千円で、差額は4千円。と言う感じで、4千円で5年の最強保証が付いてくる計算です。ちゃんと使えば5年間確実に使える事を考えると、メリットは絶大ではないかと・・・。あ、みんなにはナイショですよ? また、同等の保証があるお店も他にあるかも知れないので、その要件さえクリアしていればOKだと思います。「3~5年100%補償が何度でも」がポイントです。
と言うわけです。コレも結構調べました。
と言う感じで、近日購入予定です。(長かった・・・お付き合い有り難うございました)
次の日・・・色々発見があったので「その3」に続きます。
※注意:上記はある意味全て予想・妄想にて書かれていますので、実際にS2ISやP505で車載ダイブされたい方は僕の人柱レポートを待たれた方が良いかも知れません。何か予想不可能な事態が待っている・・・とも限りません。まあ、車載出来なくてもどっちも良いカメラですけどね~。
p.s.
他にもちょいと面白い車載ビデオ方法を知りました。また近日ご紹介します。
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