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「 FD3Sのおもひで 」11/05/13(金)僕はちょっとだけFDオーナーだった。 6年ほど前、憧れだったFDを激安で現物も見ずに購入。そしたら超ウルトラボロボロだった。ぴっかぴかにしてやる!と決めて直し始めた・・・。 と言う、FDの記事は書きかけで放置だった。Twitterでリクエストがあったので、一気に最終回までざっくりと書いてみる。
買ったときのお顔。缶スプレー仕様剥げ剥げバキバキエアロバンパー。 買ったときの後ろ姿。 買ったときの内装。
詳細は上記で。その続きは以下。
ボロボロの缶スプレーバンパーから、後期純正バンパーへ。
やはりボロボロの缶スプレーリアバンパーを、後期純正バンパーへ。テールランプは後期6灯タイプに改造。
フロントリップとコンビネーションランプ装着。一気にFDらしくなる。格好いい! けどまだ、あちこちチリがあってなく、写真では綺麗でもボディは水垢とウロコでドロドロ。 ココからガレージに持って帰り、外装のチリ合わせや補修、磨きに入る。
プロ用のシングルポリッシャー(板金屋のおっちゃんに借りた)でひたすら磨く。ガラスも、うろこ取りの専用クリーナーでひたすら磨く。そしてポリッシャーの磨きテクを習得。
とにかくデポジットだか水垢だか、ガラスのウロコは石だわ、もう大変。ボディは中目から始めて、細目、極細目、超微粒子、ぐらいだったと思う。ガラスは、ガラス専用のバフとうろこおとしの研磨剤で丁寧に磨く。 外せる部品は外す、研磨力が強すぎて角は塗装が落ちちゃうからその都度マスキング。腕が上がらなくなった。ポリッシャー重いし、コツわかんないからめちゃくちゃ力がいる。コツを掴んでくるとだんだん力もいらなくなってくる。 このとき覚えたことが「ロードスターレストア」ですごく役に立った。
んで
綺麗になって参りました!
ぬめぬめして参りました!
内装や外装、全部手を入れる。再利用出来る部品は全部外してサビや汚い塗装や劣化した表面処理を、ペーパーで全部落として、マットブラックで再塗装。ドアの穴にはロドスタのツイーターくっつけたり。磨けば光るものは光らせる。 割れたりして再利用できない物は程度の良い中古品を探す。汚いステアリングやシフトノブも、程度の良い純正中古品をひたすら探して交換していった。 ちょっとしたパーツでも、少し磨いてやるだけでまた使えるし、印象も全然違う。
こういう肌が
こうなるまでひたすら磨き続ける。
写真が無いけど、足回りも程度の良い純正中古品に交換、マフラーも純正後期物に交換。マフラーを純正に変えたとたん、無茶苦茶調子が良くなってビックリした。今までボコスカいってたのはマフラーが原因だったらしい。
内装の完成写真がこんなのしか無い。ブレブレで悲しい。 ステアリングやシフトノブ、サイドブレーキブーツ他、ほぼ新品みたいな純正、ブーツは社外?忘れた。とにかく、どこにもボロさはなく、割れてる所や穴が空いている所も無く、誰がシートに座っても、ワクワクするような内装に仕上げた。 エンジンルームも、出来る限りの基本的なメンテナンスはした。プラグ交換が完全手探りで全く見えなかったり、広いはずのエンジンルームにギッッッチギチに詰め込まれたロータリーツインターボの整備性に悶絶した。技量や工具不足で挫折した作業すらあった。 その後、スカスカのロードスターのエンジンルームを見ると心が和むようになった。
最後に、好みとは言えなかったホイールを交換。十分満足いくデザインかつFDドンピシャのサイズが格安で見つかった。ああっ、神様っ!
って感じで、どんどん、自分が思い描いてた格好いいFDになっていった。
そして完成形。約3ヶ月。
生き返った。 コレが僕の乗りたかったFDってクルマ。誰が見ても振り返るカッチョイー、誇り高きロータリースポーツRX-7。
◆一時のFD3Sオーナー 結論から言うと、その後迷うことなく手放した。
理由はいくつか。 一番は、街中がひたすら苦痛だった事。ロータリーターボのレスポンスは、ロードスターに比べて重い。ひたすら重い。アクセルにちょん、と力をかけるだけでスッと前へ出るレシプロ4発のロードスターとは全く違う。 シフトダウンで回転数を合わせるとき、アクセル操作から一呼吸おいて回る感じ。重たい三角おむすびが回っているのが想像できる。このFDは絶好調の個体ではないけど、練習会で乗らせて貰った色んなFDでも(最終型のFD含む)この感覚は同じだった。 街中を巡航していると、遅い・・・かったるい・・・かったるい・・・踏んじゃおうかな・・・うーん・・・うーん・・・我慢ならん・・・
踏んじゃえ!
「シュゴオオオオオオオオオ!!!!」「ピー!」パシュッ!!「シュゴオオオオオオオオオ!!!!」「ピー」パシュッ!!「シュゴオオオオオオオオオ!!!!」「ピー」パシュッ!!
ロケットですか?いいえ、FDです。 ひとたび踏み込み、ブーストがかかれば、そこには異次元のロータリーロケット加速。踏まない時のかったるさ、踏んだときの麻薬のごとき加速。 そしてスピードメーターに目をやると
150km/h
「!?」一瞬でこんな数字が目に飛び込んでくる。免許がいくらあっても足りない。ロードスターは、60km/hでも楽しい。FDは、FDが「もっと踏め、俺はこんなもんじゃない、お前知ってるだろ?」と語りかけてくる。60km/hなんて止まってるのと一緒。 街中ではFDの誘惑にのっちゃいけない。我慢しなくちゃいけない。誘惑に負けるとそこは、一瞬で免許が無くなる世界。制御不能の世界。正に麻薬。
そして、燃料計はみるみる減っていく。
当時ハイオクは140円前後だったかな。FDのタンクは76リッター。すっからかんで給油すると70リッターとか入っちゃう。
「ハイオク満タン9,849円になります(^^)」
ガソリンスタンドで毎回万札が消えていく恐怖。 麻薬のようなフル加速は、脳内イメージでマフラーから5円玉や10円玉がジャンジャンバリバリバラバラバラバラー!!と吹き出す映像に変換されるようになった。
お金がいくらあっても足りないと思った。
◆全く違う乗り物なんです 僕には、FDの「誘い」に耐えられる精神力も、経済力も無かった。大好きだけど別れるとか、恋愛じゃないんだからー、なんだけど、本気で命も免許もお金もいくらあっても足りないと思った。 年収が何千万もあったら、飾っておきたい。極たまーに乗って、年に2回ぐらいサーキットで本領を発揮させてやりたい。FDはそんな感じで、僕の中ではスーパーカー的扱い。見た目も含めて。今でも街中で見かけたら目で追いかけてしまう。世界一格好イイと思ってる。 よく、ロードスターにロータリーをって話が出る。けど、ロータリーターボはロードスターの性格とは全く合わない。例えNAロータリーでも合わないと思う。絶対性能じゃなくて、俊敏なレスポンスが命のロードスターはレシプロ以外あり得ない。
車検切れを期に手放す事を決めた。ココまで綺麗にしたのに、売っちゃうのは惜しいと、友人が買ってくれて車検を通してくれた。 それから友人が一年ぐらい乗ったのかな。最終的に、僕が買った額の倍で売れたらしい。僕は、時間はかかったけど、お金は一円もかからなかった。経験は山ほど手に入った。
と言うわけで、FDにはすごく良い経験をさせて貰ってお別れをしたのであった。 猛烈RS内を検索 Tweet Check ▲このページのトップへ ◆このページの固定URL | トラックバック (0) トラックバックURL: ◆ トラックバック一覧 |
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