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「 【走る】鈴鹿南ダンパーテスト【わっきん】 」

12/04/12(木)
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カート乗りのメットはカッコイイねえ。

某日、鈴鹿サーキット南コースにてダンパーテスト。

車両はわっきん号(NA8C RS-LIMITED / ウチのアシ10-8kg / 6速4.3 / Z1STAR195/50R15ほぼ新品) でドライバーもわっきんのみ。僕も走るつもりだったけどヒザを痛めてしまってたので、メカニックに専念する事に。

結果的には要素(ドライバー・走り方)が減って善し悪しの判断がしやすくなったので、このスタイルで良かった。

 

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隣のEK9の方は、話してみると実家のすぐ近所の方だった。T田さん。鈴鹿南は初との事で、外から走行を見て図々しくもアドバイスなんぞさせていただいたりしたら、喜んでいただけた。

外から運転をみるのって、色々発見が多いんだなーとも感じた。

たとえば、いまいちなセットだと、わっきんでもラインがブレてるのがわかる。決まったセットだとほぼ同じ所を綺麗な姿勢で通過していく。

 

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文句なしの快晴、走行日和!

というわけで、わっきんに馬車馬のごとく走行してもらう。

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わっきんの腕とクレバーなドライビングスタイルはまさにテスト向き。マシーンのように走り続けるし数字もブレない。僕とは対照的なドライバー。カートでは主に耐久ばかり走ってるのもあってか、耐久性も文句なし。

空気圧、減衰力、車高バランス、走行ラインを煮詰めてタイムがほとんどブレず高い数字で安定する所までもっていく。もう何周走っても同じだな、って状態でダンパー交換。今回はリア2種類のみのテスト。

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計測データは、ラップタイム、空気圧、減衰、タイヤ表面温度、GPSデータ。

 

LaplaceView.net 20120412 73839

最後にGPSのデータで、どの区間で差が出たのかを検証。中高速コーナーで明らかな有意差が出た。よし!

 

以下、つぶやきにも近い独り言コーナー。
特にオチも無いので読みたい方だけどうぞ・・・)

 

◆ダンパーテスト
今やっているテストは、主に縮み側を変更した場合のテスト。今回はリアで縮み+内部構造も変えてある。よかれと思って煮詰めてきたダンパーと、約1年前の仕様のダンパーの比較で、今までやってきた集大成的な物。おかげで、リアに関しては今回のテストで完全に終わった=納得いくものが出来た。

それに加えて、縮み側減衰のみ変更していったときの貴重なデータと経験が手に入った。

大抵のダンパーは、減衰力の調整ダイヤルで伸び側しか可変しない。今使ってるダンパーもそう。伸縮別調整の2wayダンパーなら、こんな面倒なテストはしなくて良いんだけど、あいにく普通に購入できる現実的な価格のダンパーで、すべての条件(寸法的な物etc)を満たした上で2wayってのは知らない。


何度も仕様変更に出してテストは、面倒臭いしかなりお金もかかっちゃったけど、今回ので納得いって気分スッキリなんで、やっと全部報われた~って感じ。

 

◆条件合わせの難しさ
何か一つのパーツを変更して、明確に優位差を記録するのはすごく難しい。

今回のテストだとダンパーが変更された以外の要素は全部揃えてる。車高もミリ単位、ガソリンもつぎ足す。うっかり一巻き(2mm)車高が違うだけでも、タイムも乗り味も変わっちゃう。だから「テストするなら当日現地交換」にこだわる。当日交換したって合わせられない要素なんていっぱいあるんだし。

ここまでくると「楽しいモータースポーツ」なんてのとはかけ離れてるんで、マニアなおっさんの戯言としてお読み下さい。

◆車両OS/US特性
特性を語るのにオーバーステア(OS)、アンダーステア(US)が一般的に使われる。ざっくり言うと一定速度で旋回させた車両を加速させていったときに、内側に巻き込みだす特性をオーバーステア、外側にはらむ特性をアンダーステアという。世の中のクルマに「真のオーバーステア」というのは存在しなくて、基本的には全てアンダー。徐々に速度を上げていって内に入っていくクルマってのは基本ない。(極端なセッティングをしてれば別)

アンダーオーバーは曲がりやすさの説明として使うことが多くて、それで良いと思う。一般的に言われるオーバーは、FRの場合大体「パワーオーバーステア」で、旋回G+駆動力でリアタイヤが破綻する時の事を指す。

これに加えて、「トラクション」「鼻の入り」って単語もよく出てくる。厳密に「アンダーステアとトラクション」「オーバーステア(傾向)と鼻の入り」を、明確に使い分けて評価ができるか?は一つのテーマ。

アンダーステアになった=トラクションが増えた とは言わないと思う。トラクションだけが増えるなら、鼻の入りは変わらないという事になる。変わらないなら単純にタイムは落ちる所なく全てで上がるって理屈。

「速度域別」で考えれば、少し評価しやすくなるかも。


今回完成したリアダンパーだと、新仕様で低速コーナーには微々たるタイムダウンが見える。けど、中高速コーナーにおいては明確なタイムアップが確認できた。上の話で言うなら、若干鼻の入りは落ちたけど、大幅にトラクションが増えたような感じ。曲がりやすさとトラクションは、天秤みたいなモノじゃないかなと。

US/OSも天秤で、使い方に応じたさじ加減だけなのかも。

 

◆実はオイルなのかも
「体に流れてるのはガソリンか?オイルか?」ガソリンが流れてる人は走る人、オイルが流れてるのはイジる人。

僕自身ずっと、ガソリンだと思ってた。走るのが好きで、イジるのは仕方なくと言うか。だけど今回初めて「全く走らない」「セッティングと記録のみ」というのをやってみたけど、思いの外楽しかった。こういう楽しみ方もあるのか~と。あと、よく考えると走ってるよりイジってる時間の方が圧倒的に多くなってる。

うーん、実はオイルなのか?と思った一日。

 

と言うわけで、この日で「理想のモータースポーツ用リアダンパー」は完成。フロントもほぼ完成してるけど、あと一個だけテストしたいから、次回のテストで最後のつもり。(物は用意済)

ボロ路面の舞洲でもピカピカの鈴鹿南でも文句なしにしっかりトラクションがかかる。トルセンでもインリフトなんて皆無でガンガン踏める。乗りやすいし楽ちん、長距離移動も問題ない。車高も自由自在。全長調整なんて不要と思ってたけど、いざ使ってみるとすごく便利。


わっきんの感想は「クルマが思い通りに動く」

よかったよかった。(´∀`)

 

結局わっきんには50周以上走って貰いましたとさ。



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