「NB純正ビルシュタインをNAで美味しく頂くProject-1」
07/02/08(木)
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NB1ビルシュタイン
NB1純正ビルシュタインを、NAで美味しいこと使えない物かと模索してみる牛歩、長期、
格安激安プロジェクト。途中で挫折する可能性も存分にありつつ生暖かい目で見守っていただきたい。
コンセプトは
「とにかく安く」
「NB純正相当の性能が出せればよし」
「あわよくば、車高も下げてやろう」
ちなみに、NBビルシュタインをNAにポン付けしても全く美味しく無い事は確認済み。
実験台はヨメ様みどり号。手元にあるNBビルシュタインダンパーはH10年式、確か2万キロ程度の使用歴だが
潰れブッシュ
オートエクゼのダウンサスを組んでいた為、目玉ブッシュはかなりイってしまっている。まあ、実用には問題ないのでスルー。
上のブッシュも寿命。油が抜けてバキバキ。まあ、コレは年式相応。ちなみに新品は
こんな感じでプリプリツヤツヤしている。写真は、ナットも新品。
と言うわけで、用意した純正パーツは以下。
ショックアブソーバーアッパーブッシュ NCY0-28-775 142円 × 4
ショックアブソーバーロアブッシュ NCY0-28-776 142円 ×4
フランジナット 99940-1003 100円 ×4個
ラバーシート G030-28-013A 130円 ×4
価格は参考程度に。全部ディーラで注文出来る。ブッシュはマツダスピードの強化ブッシュ。ロッドの支点は極力動かない方が良い為。
ナットもせっかくなので新品に。仕様が変わったのかメッキされた高級ぽいナットが出てきた。
ラバーシートはアッパーマウントの上のぺらぺらのヤツ。始めて新品を頼んでみたけど
うーん、コレはなかなか・・・良い気分。
後は、純正バネをヤフオクで1000円で入手。ちなみにNBのバネはかなり種類があり、ビル用、標準ダンパー用でフロント用6種類、
リア用で4種類もある。全て自由長が異なる。レートも違うかな。適当に買ったバネは、幸いビル用で一番短い物だった。フロント桃色、
リア灰色。
◆装着
今回最大の出費はスプリングコンプレッサ。インパクト対応の物。
ES スプリングコンプレッサー ET-2056
ES POWERSHOPの物。
セールで1万円だった。今まではSTRAIGHTで買った安物(2千円ぐらい?)に、怯えながらインパクトをかけていた。いや、
手作業なんて軟弱なワタシには・・・。で、ソレは片方に爪が2本あるタイプなんだけど、何に使っても1本しか爪がかからないので、
斜めにかかっちゃうし、強度も不安だしで余計に怖かった。そしてコイツはというと・・・1本爪でしっかりかかる。インパクトOK。
「バリバリバリバリ!」・・終了。もう、笑いが出る程ラクショー。買って良かった。
久々に純正形状をやったけど、大変だった・・・・まず長い、長すぎる純正ダンパー。四苦八苦。また、バネやアッパーを組み付けるときに、
方向に注意しないと、後からアッパーが回らない。下のボルト穴の向きとアッパーの2本は、直線で合わせて組んでおかなきゃなんなかったり。
短い車高調は楽なんだなあ・・・。
◆プリロードを調整する
美味しく使えない最大の理由は、車重と合わないプリロード(と思う)。ちなみに、プリロードは悪者ではないので誤解無きよう。
適正なプリロードは路面への追従性を上げる。なんでもかんでもゼロが良い訳では無い。
NB足で一番手っ取り早くプリロードを調整する(落とす)方法は「バネ上下のゴムを抜く」。実測で確か、一枚で5~6mm程度(組み付け時)
の厚さがあったと思う。(手元にメモが無いので精確な数字ではない) パチパチと電卓を弾いて、
とりあえず全部抜けばNBとの車重差をカバー出来るかなあと、抜いて組み付けてみた。ストロークを確認する為にブーツは付けない。
本来スタビもNB用にしたい所だが、時間が無いのでまずはこれだけ。で、結果はこんな感じ。
ヨメ様一名乗車時
空車時、フロントは指4本、リアはゲンコツ+アルファぐらい入るラリーカーの如き車高。計算値より前はちょびっと下がり過ぎ、
リアは高すぎる。この状態の走り(スポーツ走行)は・・・ドオーバー。全然ダメ。ロールも大きすぎる。街乗りは、まあ普通。
素で組んだ状態よりはかなり良好。と言ってもドタバタ気味のNA純正と同じか、ちょっと良いぐらいか・・・結構ゴツゴツした感じがあって、
コレはダンパーの特性だと思う。角の丸い堅さ。
ちなみに、この「フロント指4本車高」の時点で1Gバンプタッチ状態。ダウンサスでここからさらに3cmも下げれば、
ブッシュが完全に潰れてその上に載っかってるだけなので、バネに載ってるワケではない。なので、負担が全部ロアの目玉ブッシュ
(厳密にはアッパーロアも)やボディへ行くので、上で紹介したような感じに潰れてしまう。さらに言うと、
純正のNBビルASSYをそのままNBに装着した状態でも、計算上ではバンプタッチまで10mm前後しかストロークは無い。
(脱線:スポーツ走行に限って言えば、案外そんな(ダウンサス)状態でも悪くなかったりする。乗り心地は、
CDが飛び、ルームミラーが根性折れて下を向く等、かなりハードな事態に陥るが・・・。)
以上のことから
・フロントの重量はNBとあまり変わらないっぽい。→ フロントのゴムは抜かないか、片側だけ入れた方がよさそう。
・リアは全く下がらない所か高すぎる。 → おかしいなあ。
・・・で、気が付いた。レバー比が違う。NAは1.33、NBは1.4。同じ車重でもダンパーにかかる重量が変わってくる。例えば、
一輪に250kgかかっているとすると、ダンパー部分では
250kg × 1.33 = 332.5kg
NBになると
250kg × 1.4 = 350kg
結構な差が出る。恐らく、NBのリア重量がNAに比べて重い事+レバー比の差により、
かなり高めのプリロードが設定されているんではなかろうか。ゴムを抜いても差が埋められないので、別の方法を考える。ちなみに上記の話は、
バネが変わればまた全然違ってくるので参考程度に。
そんな感じでちょこちょこ修正を加えつつ模索していく予定。
つづく。
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