「 NB純正ビルシュタイン流用プロジェクト、その2 」
07/04/17(火)
■
上下のゴムを入れてみた
NB純正ビルシュタインをNAで美味しく頂く流用プロジェクト。その1のつづき。
「貰ったNBビルシュタインをNAに流用して、乗り心地良くそこそこスポーツできる足を格安で作ってみよう」企画。
◆現状
NA8ノーマル(SスペベースのVR-B)に、NB1ビルASSY(NB1ビルシュタインダンパー、NBアッパー、NBバンプラバ前後、
ブッシュはマツダスピード強化)を上下ゴム抜きで組んだもの。車高はフロント指4本、リアはゲンコツ入り。バンプタッチまでのストロークは、
フロントは1Gでタッチ、リアは目視で3~4cm程。特性はドアンダー。ウェットでは、前が逃げて定常円が出来ない。
ドアンダーの原因だが、恐らく1Gでタッチしているバンプラバと低いプリロードで、縮みのレートは極端に高く、伸びる力は弱いのだと思う。
つまり、コーナリング中の「アウト側」は突っ張るけど、「イン側」はへろへろで接地させる力がないのかな、と。
◆変更点
・フロント上下にゴム追加で約10mmプリロードを増す
・前後スタビをNBビルシュタイン用に変更(F:20mm-R:11mm → F:22mm-R:12mm)
結果、左フロントはバンプタッチまで約3~5mm、右はタッチしていた。空車時でコレなので、乗車時は両方タッチしていると思う。
前回の状態は、軽いタッチではなく結構バンプラバが潰れていた状態だったらしい。
スタビは中古で購入したもの。前後で数千円だったかな? フロントはリンクを加工して取り付けた(後日記事にする予定)。
リアは無加工で装着可能。これで、NBのビルシュタインモデルとほぼ同じ構成になった。バネ&
ダンパに合わせて設定されているスタビ径なので、悪くなる事は無いハズ。というか、足だけのポン付けではロール感が大きすぎる。
NAビルシュタインモデル(Sスペシャル)のスタビ設定は、アウト側は堅くて長いバンプラバーに早めに当て、
イン側はダンパーの強力な減衰で抑え込む事を前提とした設定・・・だと想像してみる。
◆テスト走行
朝の某駐車場
テストと言っても早朝のお山で流した程度なので、タイヤが限界時に見せるアンダーオーバーまでの挙動はわからないけど、傾向は見えると思う。
・・・なんだコレ、良すぎるぞ・・・!!
今までのドアンダーが嘘のように鼻が入る。「舵が効くのにリアが破綻しない」。
アウト側の前後2輪を使って自分中心にぐりぐりと旋回する感覚。こういうのは、初めて感じる動き。大抵、低速セクションでのハンドル舵角・・
・大体90度辺りから先は「すっぽ抜け感」があるのだけど、おりゃっ!と180度辺りまで切っても「曲がっちゃう」感じ。コレは面白い・・・
運転ヘタになりそう。
ただ、こういう峠流しレベルのワタシのインプレは、概ねクローズドで外す傾向があるので、当てにならない。(笑) が、
もの凄くロードスターらしい動きだと思う。面白過ぎるので、このままでも良いかと思うぐらい。やはり、
バネとダンパーに合ったスタビは重要だなーと実感。高速道路巡航でも不安感が減って、楽に走れるようになった。
一気に、かなり良いレベルまで来た感じ。まだアライメントもいい加減で、タイヤも変(ドツライチ)なので、さらに良い方向に持って行けそう。
◆気になる乗り心地
それなり。(笑) 悪くはないけど、角の丸い硬さは消えない。たぶん、NB純ビルで「超コンフォート」な感じは出せないと思う。
そういうダンパーなんだろう。みねさんのNAで感じた「絨毯の上を滑らかに滑空する感じ」は、ダンパー変更しないと無理だと思う。
(みねさんは純正形状のKONIを煮詰めに煮詰めた究極な感じ)
NBに比べて緩いボディも相まって、割とドタバタ言う。けど、NA純ビルに比べれば超コンフォート。NAの純正足に比べてもかなり良い。
大部分は、NBバンプラバの恩恵だと思うけど、NAビルシュタインの極端な減衰設定(極端に高い伸び減衰)よりは、かなり普通なんだと思う。
◆今後
タイヤをドツラ(6.5j+15)から、6.5j+35の普通のホイール&普通のタイヤ(195-50-15)へ変更。やはり、
ツライチ車両の動きはどうしても不自然になりがちなので。アライメントも・・・出来ればとってみるつもり。この状態でクローズドを走らせて、
今後の方向性を考えてみようと思う。現状、あえて言うならブレーキングの姿勢変化がちょいと大きすぎる・・・かな? 乗り心地に関しては、
何をやってもあまり変わらない予感なので、やや諦め気味。ロードスターとしては現状でも十分とも言えるが・・・一応裏の手は考えてある。
ただ、大事なので実行できないかも。
◆雑感
ほぼノーマルのロードスターで流す、春先、早朝の山の、なんと気持ちの良いこと・・・これぞオープンカーだなあと喜びを噛み締める。
周囲を刺激せず自分だけに届く心地よい排気音、着座位置の高いシートが故の開放感、気を遣わず意思通りに動く車体、さわさわと頭を撫でる風、
どれもこれも、設計者の術中にまんまと落ちている。やはり、(ほぼ)ノーマルは楽しく、素晴らしい。
・・・うーん、2台あって良かった。(笑)
つづく。
猛烈RS内を検索
Check
▲このページのトップへ ◆このページの固定URL
| トラックバック (0)
トラックバックURL:
◆ トラックバック一覧
|