「 NAアームをNBアーム化する 」
08/01/29(火)
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みどり号ステキ化計画&
NBビルシュタインプロジェクト
みどり号は、NBビルシュタイン流用プロジェクトからNBのスタビライザーを流用している。で、リアはポン付けなんだけど、
フロントは取り付け角度が違うのでポン付けできない。なので「調整式スタビリンクを作る」
で、NA&NBの合体スタビリンクを作って凌いでいた。
本来は、取り付け角度・長さ共に融通の利くピロスタビリンクを使うのがセオリー。だけど、ピロスタビリンクより、
NBのスタビリンクの方が良い。NBもピロボールで、動作はきわめてスムーズかつ、ゴムブーツ付きで耐久性も高い。しかも、取り付け簡単。
ナット一つでバチッと止まる。ぶった切ってM8でネジを切り、長ナットと合体させれば、調整式にも出来る。
ほぼ汎用パーツで構成されるピロスタビリンクは、うっかりすると構成部品がバラバラに散らばったりするので、
個人的には好きじゃない部品の一つ。音も出るし。
合体スタビリンク
と言うわけで、どうしてもNBのスタビリンクが使いたい。
取り付けに問題となるのは、アーム側。
NAのロアアーム
ゴムブッシュを挟み込む形状で、コの字の薄い鉄板が溶接されている。
NBのロアアーム
こちらはNBのロアアーム。
NBスタビリンク取り付け部(リア)
片持ちとなるので、かなり強度のある鉄板が溶接されている。厚さは4mm。
今回はアーム丸ごとの交換なので、NAアームのスタビリンク取り付け部をぶった切って、新しい取り付け部を溶接する事にした。
ちゃんと強度がいる部分なので、溶接はプロの匠にお任せする。
と言うか、鉄の加工やら何やらは音が大きく、近隣から苦情が来そうな今日この頃なので、極力何もせず、スムーズに済ませる方向で進めた。
真似する人はあまりいないと思うけど(中古でNBアーム買ってブッシュ打ち変えた方が良い)、溶接できるか、
して貰える環境なら大して難しくない作業なので、ある程度詳しく書いておく。ご利用は自己責任にて。
◆ホームセンターへ
鉄板を購入。コーナンPRO(職人向けホームセンター)でL字で40mm幅の鋼材を見つけた。厚さは5mmでバッチリ。
長さ910mmで300円ぐらい。やすー。で、コレを30mmずつにカットして貰う。
25mmの高さに10.5mmの穴。(内側で言うと20mm。穴は精確には10.3mm) 高さはNBのアームと微妙に違うけど、
高さ方向のズレは左右さえ揃っていればほとんど影響しないので、無視してよい。厳密には確か、フロントが30mmでリアが25mmぐらい。
直線カットと穴開け程度はお金を払えばやってくれるので、お願いする。
こんなのが完成。4個作って加工費400円。安い。80cmぐらい余ってしまった残りの鉄をどうしようかと、少し悩む。
あと5台分は余裕で作れるな・・・。
◆匠の所へ
アームと新取り付け部をもって匠の所へ。
ぐ「ココを切ってコレくっつけたいんですわー」
匠「ふんふん」
と、喋りながら、既にエアツールでバリ取りが始まっていた。
ぐ「もう、ちょんちょんとカットしてバチっとくっつけて貰えればOKなんで」
匠「はいはい、これな」
ちゅいーん
猛烈な勢いで作業が進む。
もう切れた。さらに匠、タガネを当ててコンコンしたりサンダー当てたり・・・アレ?
下の鉄板も無くなった。
おお?下の鉄板まで・・・面倒じゃないっすか?と思ったけど、ものの5分ぐらいでとれちゃった。なんという速さ。
ぐ「手間だったら上の部分切るだけで十分ですよ!」
匠「とったら2グラムぐらい軽くなるやろ(笑) まあまかしときー」
ぐ「お願いしまっす!!」
と、ここでヨメ様お迎えの時間になったので、一時失礼する。
数時間後
ぐ「どもー」
匠「できてるでー」
ぐ「こっ、これは・・・!」
フロント
はて、こんな形の鉄板もっていったかな・・・。
匠「結構時間かかったわ(笑)」
リア
角は全て、綺麗なRに削って、面取りもバッチリ。フロント側は取り付け部に合わせて長さをカット。リアは、
取り付け部中央に穴を開けて溶接面積を増やし、さらに強度を確保、等々・・・完璧すぎ。溶接は全周で仕上がりもスバラシイ。
なんか、サスペンション取り付けられるぐらい強度ありそうね・・・。
頭を下げ倒し、少ないお代とお礼のお菓子を置いて店を後にする。ありがとう匠のおっちゃん!
◆塗装する
溶接後はものすごい勢いで錆びる。引き取った時点で既に錆び始めていたぐらい錆びる。
まずは、ジンク(亜鉛)を吹く。素人がやるさび止めなら、コレが一番簡単で最強。ジンクスプレーか、ローバルが入手しやすい。ジンクスプレー等のエポキシ系は上塗りOKで、
ローバルはエポローバル以外上塗り不可らしい。ジンク系スプレーは塗る前に十分かくはんすること。
ジンクスプレー仕上げ
この時期はスプレー缶の圧力が上がらず、塗料が綺麗に吹けないから、十分に熱してから塗装すると良い。
かしゃかしゃ振って人肌以上ぐらいの暖かさなら、十分な圧力で綺麗に吹ける。冷たいとダメ。
十分乾かしたら、次はシャーシブラックを吹く。ジンクはそのままで十分保護作用があるらしいんだけど、気休め、見た目、気分・・・
で上塗りする。場所的に過酷で剥げやすそうだし。
で、完成。
確実に、純正を超える仕上がりの「スタビリンク取り付け部」完成。
ちなみにNB純正の取り付け部
ちなみに、フロント部分は
こんな感じで少し寝てるんだけど(リアは直角)、ほとんど問題ないと思うけど、問題ありそうなら叩けば曲がると匠談。
と言うわけで、採寸や下調べと移動と塗装ぐらいで、想像以上にイイ感じのなんちゃってNBアームが完成した。コレでNBリンクが使える!
後は取り付けるだけだー。
ってアライメントもせにゃならんのなー・・・ふう。がんばろー。
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