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「 上まで回れ!ハイカム導入の巻 」

07/10/24(水)

13年後の追記:この記事で使用しているカムは個人的にオススメしません。NB用は大丈夫。油温が上がるとどんなオイルでもすぐHLAがなりまくり。HLAのリフト量ギリギリなのだと思う。ゆっくり街乗りしかしないなら問題ないかもしれない。HLAにこだわるなら排気カム流用の方がオススメです。

と言うわけで、6速を使うならもっと上でトルクが出て欲しい・・・排カムこと排気カムから、本物のハイカムへ変更する事にした。面研、 ハイカム、ポート研磨と三種の神器が揃い、これで立派なヘッドチューンエンジンと呼べる・・・ハズ?

先の事も考えて"暫定のハイカム"とし、ポン付けの東○P○NCAM NA8用を購入した。マル○○ー○ー○も同じもの。
スペックは以下

IN/EX
作用角
リフト
中心角
基準円
東名
IN
252°
9.2mm
110°
φ33.6mm
EX
256°
9.5mm
110°
φ34.2mm
現状
IN
250°
8.1mm
110°
φ36mm
EX
250°
8.1mm
110°
φ36mm
純正
IN
233°
8.6mm
110°
φ36mm
EX
250°
8.1mm
110°
φ36mm

数字だけ見れば、なんとなく速くなりそうな気もする。大差ないようにも見えるけど、リフト量は結構差がある。 カムに関する経験値ゼロなので、紙の上での話しか知らない。数字だけじゃ本質は見えないハズ。

取り付け
作業開始。しかし、時は既に23時。何故か某おっちゃんも巻き込んだ深夜作業となった。

ロードスター:カムカバーオープン
ピカピカじゃ

ロードスター:HLA
HLAもピカピカじゃ

2年使ったヘッド、今でもピカピカ。

なんとなく、カム交換なんてぱかっと開けてぱっと外してがちゃっと付けて終わり! みたいによく考えずに思っていたのだけど、実際はタイベル外す手前ぐらいまでばらさないと、 当たり前だが交換出来ない。液体ガスケットの手持ちが無くて、おっちゃんが家まで取りに行ってくれたりした。(感謝)

ロードスター:カムプーリー 
圧縮上死点を出す

ハイカムを洗う

ポン付けカムだから精確にバルタイを測る必要は無いものの、それでも結構手間がかかる。PONCAMはほぼ面取りされていたけど、 普通はカム山の角を有る程度オイルストーン等で面取りしてやらないといけないらしい。で、保護用のグリスでべっとりなんで、 掃除もしなくちゃいけない。関係ないけど、点火コイル止めるねじ穴が駄目になってたり。1本ネジかからない・・・カバー締めてから気付く。 今度いつか直せば良いか・・・。

毎度の事ながら、超ナメてかかりましたゴメンなさい!!(涙)



作業終了時刻 : AM4: 30


おっちゃんはラストまで付き合って貰った。みんなで死んだ魚の目。朝の四時にずどーん! とエンジンをかけるワケにもいかず、テストは翌日に。

試走
エンジンをかけてみた。

「カンカンカンカンカン・・・」

HLAが鳴り響く。ベースサークルが小さいから、HLAが伸びるまで音が出るんだろうな。15分待った頃、音は鳴りやんだ。 イニシャル点火を調整してみる。

・・・・あれ、調整できない?めいっぱい進めても、イニシャルに届かない。

アイドル付近、eマネでなんか補正かけてたっけな?とPCを立ち上げるが、無補正。アレー?

バルタイの目盛りを確認してみる。

ヘッドを1mm面研した場合、吸排気ともにバルタイが3~4度程度遅れる。なので、その分プーリーで進めてやらないといけない。進める回転方向は右。目盛りを見ると・・ ・真ん中から左に回してある。余計に遅らせてあった。コレが原因か!深夜作業で寝ぼけ半分なら、仕方ないか・・・3度進めてイニシャル調整。 ちゃんとBTDC10度が出た。ちょっと試走。よし、普通に走る。OK~OK~。全開はまだ。

「(・・・しかし、なんか引っかかるな・・・?)」


重い・・・なんかエンジン超重い。4.7とは思えないぐらい、各ギヤの時間が長く感じる・・・なんで?

とりあえず、カムが中間重視から高回重視になって、真ん中で空気が入らなくなったんだろうと考え、eマネの中間増量を全部カットした。 幾分軽くなった。しかし、なんか重いなあ・・・ハイカムってこんなもんなの・・・?

帰りの高速

ガラガラの高速、寒い気温、全開テストを試みる。

吼えろ!ハイカムよ!!!


「ぷあぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!!」


僕「・・どう?」

ヨメ様「前ほど怖くないな

僕「だよなぁ・・・」


遅い!!!(断言)


こりゃ、絶対なんかおかしい。音もなんか変だし、点火がたった6度で合わせられなくなるのも変だ。なんか事例が無いか調べる・・・調べる・・
「タイベルのコマ掛け違えて点火とれなくなって・・・」

 
全く同じだ・・・。(涙) 作業に立ち会った師匠も仙人も、深夜作業には勝てなかった。

教訓:「やってはいけない徹夜作業」

ミスが増えます。怪我します。強行軍はいい加減卒業しようネ!(と、自分に言い聞かせる)

再作業
早々に再作業。案の定ズレていた。

タップを切る
おかげさまですぐにタップが切れました

インテーク側のズレは確認し忘れたけど、仮にINはあってたとして、最初に回したバルタイは

IN116-EX88
(+6度)-(-16度(1コマ)-6度)

と言う、聞いたこともない数値になっていた。こんなんでもピストンとガチンコしないのね・・・どうやらノーマルエンジンなら上死点でぐるぐる回してもガチンコしないらしい。1mm面研だと当たるかも。ピストンは無加工。



バルタイは基準値に直った。点火も普通に取れる。

試走。



ぬおおおぉぉぉぉきたぁぁぁぁぁー!!




弾ける高回転!7800rpmまで一直線!吹ける!速くなった! (元に戻っただけかも知れない・・)

・・・ニコニコ顔で帰還。

その後
この状態で何度か乗ってみた。ヨメ様と少し遠出のドライブにも使ってみたけど、フルノーマルのみどり号と比較して激しく疲れる・・・。 もうドライブ出来るロードスターじゃないのね・・・戦うロードスターなのね・・・ 忙しいギヤ比にハラに響く低音に硬い足に右足直結の車体の動きガクガク・・・車降りたらずっしり疲労感。ドライブは楽しくないね・・・ 2台あって良かった・・・で、雑感。

・始動時にHLAの音が出るようになった
・前よりちょっと遅い感じ
・ヨメ様感想「まあまあ速い」←的確

250-250のカムできっちりセッティングを出していた状態(バルタイ、燃調、点火)と比べ、 全て無補正で基準バルタイで組んだPONCAMは、どーも遅い。もっさりしている。基準バルタイは排ガスや燃費、 アイドルの安定性も含めた妥協のバルタイなので、これから色々振ってテスト。本領発揮はまだ先。 データもちゃんと取ってない。と言っても、時間はあまり無いのだけど・・・。

しかし思うに・・・NA8で5速なら、排カムで良い様な気もするなあ・・・改めてさらにデータを整理すると、スバラシー特性の様に見える。

セッティングが出たらまた報告予定。

言い訳無用ですけえの・・・

他にも色々やっちょります。

C-WEST製カーボンGT-WING 



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