「ロードスターレストア4 分解しまくり編」
07/06/02(土)
■
ロードスター(の見た目)をレストアしてみるシリーズ。
その4。概要はその1にて。
前回まで掃除ネタが続いたが、ここからは「売り物のカッコが付いたので、バラして売りまくり編」である。
と言うわけで、メインイベントである全塗装に向けてバラしまくる。全塗装時に、モール類は可能な限り無い方が良い。
モールをマスキングで塗ると、後でフチから割れて剥げてきてしまう為。ただし、徹底的にやるとなると、とんでもない手間(or費用)
となる為、程ほどで妥協する方が良い。(今回は、正直ちょっとやりすぎた)
普通の人には普通のロードスターが良い。ノーマルが素晴らしく良く出来ているのは、みどり号で十分理解出来ている。なので、
走りに振ったパーツは全撤去とした。
さー、このページも長いぞっ!!
◆シート
シート無し車両に乗り込むぐ。
シートを取り外して売却。外すのは簡単。4本の取り付けボルトを外すだけ。シートが無くなってから、
ガレージからの入れたり出したりはシート無しで動かしていた。結構大変。ウルトラローポジ。
「はい、ひっくり返してー!」「おりゃあー!」
二脚の梱包はもっと大変。あまりやりたくない。
セレナの存在にありがたみを感じる瞬間。
二脚入りの箱はセレナでギリギリ。でっかい工具棚買った直後で、箱が大活躍。こんな大きな段ボール売ってないのよね。
◆ガンガンバラす。
フロントのバーが外れた所。
先ずは6点ロールケージのフロントバー。このバーがあると作業性が悪い為。ひたすらボルトを外す。
ちなみに、ボルト3点止め。
案の定穴だらけ。よくある話。ちゃんとシーリング打ってないので、錆てる。あーあー。フロントのバーが外れて作業性が良くなったので、
どんどん外していく。
エアコンパネル変色しすぎ。
ここまで黄ばむ物か?エアコンパネル。オーディオは、CD入れたら出てこなくなった。
エアコンパネル&オーディオ撤去。どっちも交換する。
社外品のクイックシフトレバーなのでメッキ処理してある。シフトブーツはOK。
ついでに出来る点検はしておく。ココはよく破れて、MTオイルの香ばしい香りと騒音が上がってくるので要チェック。コレはOK。
割と最近換えたようだ。ついでだからレバーも交換しておく。("フツーのロードスター"にクイックシフトはいらない。十分クイックだから。)
純正レバーは以前青で使ってた余り物。
つや消しブラックで塗ってから装着。ボルトは、何故かいっぱい転がってる「陸運局で貰えるボルト」で止めておいた。(笑)
ガレージ狭いから、置く所がないんだよなあ・・・。
だんだんとエライ事になってくる。謎の配線もチラチラと見え隠れ。いらん配線は、追って切断!!
いきなり大量に外れた後の写真。
幌、どーだバー、メインアーチ、リアバー撤去。ボルトの数が多くて面倒くさいだけで、難しい事は特に無い。リアはジャッキアップしてタイヤ&
インナーフェンダを外すのがやや面倒。ロールケージの位置決めを失敗してか、やはり穴は沢山開いていた。後で全部埋めなきゃいかんなあ・・・
。
オー!?
ベルトユニットゆるゆる。ココ、よく緩んでる気がする。鉄板にタッピングという随分頼りない止め方で、
何か考えがあってこうなってるんだと思うけど・・・。とりあえず、ちゃんと締めておく。
ウェザーストリップ撤去。NB用に交換する予定。写真無いけど、ステンレス製のボロボロだったスカッフプレートも撤去。
頑張れヨメ様。
どーだばー梱包。
プチプチがなくなって買い出しに行くの図。
スカスカになってきた。
幌のフチのカサカサになってるヤツ。
リアベルトラインモール撤去。
やたらボルトが多いのと、ブチルで粘着しているので少々力がいる。あと、糸引いたブチルが付いたりして鬱陶しい。そして・・・
ねとねと。
外した後のこのネトネトを処理するのにえらい時間を食う。うっかりツナギが当たって泣きそうになったり。かなり面倒だったが・・・
コレを外すのと外さないのでは、全塗装の仕上がりがひと味違う。
頑張るヨメ様。
もう中が何だったか覚えてないが、とにかく梱包しまくる。無茶苦茶時間かかる。大物の梱包はイヤだあああ~~~・・・
(ってほとんどヨメ様がやりました。スイマセン)
フロントガラスモール撤去。全塗装時にはなるべく外して挑みたい部分。ただし、取り外しは容易ではなく・・・全力で力を入れて引っ張っても、
全然取れない。どうやら、ガラス接着剤と一緒に接着されているらしく。プロはどうやって外しているのか・・・。
頑張って頑張って顔を真っ赤にして引っ張り続けた結果、途中でちぎれた。途方に暮れながらも、
なんとかボディに覆い被さってる部分は撤去した。あまりやりたくない作業の上位にランク。ヒートガンで温めれば良かったのかなあ。
コレに行き着くまでに、ワイパーアームとその下のカウルも撤去済。
後ろのプレート、アンテナのゴム、ドアのモール。ドアの全週取り巻いてるモール。
こんなのも外しておく。とにかく、全塗装時にマスキングしなくて良い様に、「見える部分にマスキングで境界線になる所が無くなる様」
外せる物は全部外す。ついでに新品に交換出来る物は、リフレッシュを兼ねて特に外しておきたい。冒頭にも書いたが、少々やりすぎた。
フロントバンパー撤去。一度缶スプレーで塗ったバンパーは、総剥離でもしない限りは救えないので廃棄。他、羽付のトランク(売却)
やサイドステップ(売却)、ホイール&タイヤ(売却)も外した。一部妙な落札者とのやりとり(落札後に手間のかかるお願いされたり)もあり、
結構な時間を要した。失う物が何もないような人に落札されたら、ウ○コでも踏んだと思って有る程度要求を呑まなくてはいけない・・・
不幸なやりとりだった。
◆どーだバーのあて板を外す
特に大変だったのが、どーだバーのあて板。どーだバー自体は、ボルトが多いぐらいでなんて事はない。
ラチェット用の六角さえ用意すれば簡単に終わる。
あて板はボディに溶接止めされ、あて板に溶接されたナット(ボルト穴)にどーだバーを止める構造になっている。そのままにしようか考えたが、
裏の錆も気になるので、やっぱり外す事にした。外したなんて話は聞いたことが無かったが・・・外れるのか?まあ、
削ってしまえばなんだって取れるハズ。たぶん。
グラインダー片手に突撃。
ガーーーーー!!!
溶接箇所をグラインダーで削り落としていく。場所が場所なので、結構大変。ある程度削ったら、マイナス差し込んで殴る。
タガネ用意すれば良かったと、後で気付く。
で、なんとか外して開けてみた。
「さび が あらわれた!!」
おお。(汗)
かなり錆びてる・・・アップで。
上側はそうでも無いんだけど、下側が酷い。水が入って溜まった様な感じだ。錆びてるのは、塗料が熱で焼け飛んだ部分。反対側も同じ状態。
外してみて良かった。自分のも装着から7年経っているが、どうなっているのか・・・一度外してみようと思う。
◆整備する
同時に、基本整備もある程度やっておく。油と水の全交換、点火系のチェック等。まずはプラグを外してみる。
ぐずぐずの7番相当プラグが出てきた。左は、手持ちのDENSO VK16(5番相当)。ノーマルEG、
ノーマルECUに7番入れても調子悪くなるだけ・・・というのは、ロードスターを買ってすぐに7番を付けたワタシが言うのだから間違いない。
(笑) プラグ真っ黒けだったなあ。
手持ちの良品5番に付け替えておいた。プラグコードをチェック。
うおっ!?
2本が激しく腐食。水でも入ったんだろうか・・・コレは銅の錆で緑青(ろくしょう) こんなので調子が良いわけも無く・・・
ぷしゅーっと。
接点クリーナーと綿棒でひたすら掃除。
ぐずぐずだ・・・。
こりゃすごい、学会で発表しなくては・・・。
ひたすら磨く。プラグコードも含めて綺麗に仕上げた。結構調子良くなるハズ。続いて水。
錆びてるし!!
ちゃんと入ってないし!!
この感じ、クーラントじゃなくて「水」だな・・・サーモスタットちゃんと付いてるのかなあ・・・。ハードな走行に使われた車両にありがちで、
クーラントより冷えるからと水を入れる。水は錆びるから、入れちゃ駄目なのよ。
・・・リザーバタンク外してみる。
入ってる?
空だ。
コレ、色素沈着。入ってるように見えて入ってない。古いタンクではありがちなので、要チェック。「ええい、こんなタンクいるかー!!」
ぽいっと廃棄。
ラジエターはある程度洗って新品クーラントを入れておいたが、ラジエター自体がもう寿命。近い内に交換した方が良いだろう。割れると思う。
ホース類も全部駄目。大体、この程度の年式はこうなって売られていくと言う典型。(10年選手で、
全部交換時期に来て諦めて売却というパターン)
で、タンクの横に
ナニコレ
「なぞの はいせんが あらわれた!!」
辿っていくと・・・ヘッドライトに繋がった。昔流行った、ヘッドライト強化ハーネスってヤツか・・・効果有るのか? 試しに右側:
強化ハーネス、左側:純正配線で点灯させてみた。ヨメ様に見せてみた。
ぐ「どっちが明るい?」
ヨメ様「うぅぅーん・・・一緒やけど・・・あえていうなら、左?」
効果無し。
ヤだなあ・・・面倒くさいなあ・・・ほっとこうかなあ・・・でもやっぱりスッキリせんしなあ・
・・。
気分は、よいこ浜口
面倒くさかった。余計な配線は信頼性を下げるだけ。なるべく、シンプルに。
すね毛がセクシー。
MTオイルの交換を手伝ってくれるボルトンの図。いつもありがとう。エンジンオイル&フィルタも交換した。
点火時期調整。いつものように溝にマーキングしておく。見やすい。
◆デフが届く
バキバキの機械式LSDが付いているので、コレも外して普通のトルセンにする。たまたま、中古が安く見つかったので購入。が、
届いてビックリ。
見た目悪いなあ・・・。(汗) 使用には問題なさそうだけど。
コレは、デフマウントを純正新品に交換して載せる事にする。
◆全塗装準備完了
前回の幌清掃から、ここまでの作業(全バラ、売却&梱包、整備)で、毎日のように何か作業して24日間が経過していた。
購入から約1ヶ月半である。コレで、全塗装時に邪魔になる物は全部外して、ほぼドンガラになった。全ての売却も完了し、
総費用はどうなったかと言うと・・・
・購入価格:約30万円
・売却益:約35万円
トータル:-5万円
車両代金がタダになって、5万円お釣りが出た。苦労の甲斐があった。まあ、
工賃と時間に換算すればこんな物なのかも知れないが、そこは時間&工賃プライスレスなプライベート野郎の強み。目の前に残っているのは、
椅子もバンパーもタイヤも付いてない、解体車同然のロードスターだけど。
当初の予算は40万なので、余った5万円と合わせて純粋に45万円かけられる様になった。コレはデカイ。
レストア予算としては可愛い物だが「ぐの工賃プライスレス」だから出来る、徹底的な見た目レストアを敢行する。ちなみに、お店に任せれば
「徹底的に全塗装して!」と言えば大半無くなって終わりぐらいの予算だ。
この後、八尾のお店まで持って行かなくてはいけないのだが、ある重要な事に気が付く・・・。
全塗装編につづく。
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