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4月07日 『 ロードスターをレストアしてみる その1 』ベース車両購入編
4月20日 『 ロードスターの幌を綺麗にする(タン色専用) 』幌掃除の決定版?綺麗になるよ~。
5月04日 『 ロードスターのリアスクリーンを綺麗にする 』透き通るリアスクリーンをもう一度
6月02日 『 ロードスターレストア4 分解しまくり編 』バラせ!とにかくバラすのだ!
6月06日 『 ロードスターレストア5 いざ、全塗装? 』出撃準備。走るようになった。
7月11日 『 ロードスターレストア6 全塗装! 』まだ塗れない。
7月14日 『 ロードスターレストア7 赤く染めてみせましょう 』ついに色を塗る。
7月21日 『 ロードスターレストア8 磨く 』ガサガサにしてまた光る。
8月03日 『 ロードスターレストア9 ホイール塗装 』ホイール塗るのは大変です。
8月05日 『 ロードスターレストア10 極上デフ 』デフもリフレッシュして搭載。
8月07日 『 ロードスターレストア11 怒濤の仕上げ編1 』穴埋め・さび止め・補修・エンジンルーム。
8月09日 『 ロードスターレストア12 仕上げ編2-内装 』内装を仕上げる。
8月11日 『 ロードスターレストア13 仕上げ編3-外装 』外装仕上げ、最終仕上げ編。
8月17日 『 ロードスターレストア14 最終回 』次のオーナーへ。

「 ロードスターをレストアしてみる その1 」

07/04/07(土)
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とある、友人のロードスターをレストアした時の話。

ファーストインパクト
店主は知人・・・と言うか、僕がロードスターを買ったときの担当だった人。今は一人でお店をやっている。久々に再会して、現車を見せて貰う。 写真で見た限りは、割と綺麗に見えた。車両スペックは

平成6年式 RSリミテッド(俗に言うSr1.5)
走行距離11万キロ(8万キロでタイベル交換済み)
軽修復有り 車検8月まで
価格29万8千円

で、ご対面

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第一印象


「すげえボロい・・・。(汗)」


僕のココロはすぐ折れた。

汚すぎる幌、視界ゼロリアスクリーン

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OH・・・フチも勿論ほつれてる。

缶スプレーで塗装されたカサカサのFバンパー(跳ね石剥げ無数)

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FDを思い出すぜ・・・

ぶつけてタッチペンどっさりのリアバンパー

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リアガーニッシュもダメだーってモテンゴブルーは大抵こうなってるような。

付いているフルバケは

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ばっくりと

他も・・・塗装の劣化(剥げ、ヤレ、ヘタな板金塗装)、ボンネットに無数の飛び石傷(高速サーキット周回使用の為)、ガラスの割れ、 タイヤはスリック、内装もくたくたで・・・グローブボックスを開けたら下に落ちた。(笑) ドリフのようだ・・・つけ根が割れてる。 劣化でばっくり割れたクラッシュパッドや、シフトノブ等。カーステにCD入れたら出てこなくなった。 センターコンソールに洗車スポンジがくっついてる・・・何だこりゃ、ああ、ニーパッドか・・・

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・・・実用的なんだが・・・両面テープでべちゃべちゃになってる。

他にも書ききれない程色々あり(この年式(13年経過)で無交換なら劣化して当然の部品ばかりだが)、勿論外装のゴム類 (ウェザーストリップ他)も全て交換時期。ドアガラスモールも切れている。パワーウィンドウも手で動かさないとほとんど動かない。

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正直、機嫌良く乗るには、厳しいか・・・値段も納得。ただ、機関はそこそこで、そのままでもしばらくは乗れそうな感じ。 車検を通したのは「マルハモータース」とある。修復は右フロントの鼻先が少し曲がってる程度で、全く問題ない範囲。走行距離も (ロードスター乗り的には?)問題無し。(周りは10万キロ超えてないロードスターの方が少ないぞっ) 車高を下げている割に、 下回りのコの字フレームはほぼ無傷で状態は良い。タイベル類交換済み、フルブッシュ交換済み、 内外装とは裏腹にエンジンルームはやけに綺麗で(掃除したんだろうけど)ブレーキマスターバックやフルード類が新品並にピカピカ。 掃除で出る光じゃないから、たぶんこの辺もOHしてありそう。試乗してみたが、エアクリの音が異常にデカい (エアクリ付いてないのかと思った)のと、機械式LSDが効き過ぎな意外は、まあ普通。6点式ロールケージが付いているが、 ボディとは別にゆさゆさ揺れる。剛性には何も貢献していないようだ。ファイナル交換と書いてあったが、そんな感じはしない。聞けば、4. 3に変えているという・・・いや、4.3の車両なんだけどな?

値段を考えれば機関は上等。見た目にはあまり拘らないが、機関は維持・・・という感じのオーナーが乗っていたのかなーと想像してみる。

セカンドインパクト
散々ボロいと言った甲斐があってか(?)、さほどなんとも思わなかった周りの人々。期待して見に行くのと、 ボロいとわかって見に行く差は非常に大きい・・・。で、まあ、なんとかなるだろうという結論に達して購入。実際、見た目さえ気にせず、 走りを楽しみたい人であればとてもお買い得な車両だと思う。契約直後にもう一方見に来ておられたので、間一髪だったかも知れない。ちなみに、 昔の馴染みで、現状引き渡しと名義変更を自分でやるという条件で、店頭価格で売って貰った。(普通は車検付き中古車でも、 店頭価格+10万程度(納車整備、名義変更代等)は必要) なので、約30万のみ。個人売買のようだ。さらにオマケで「限定車? のホイール付いてるから、コレもあげるよ」と言われて、見たらM2-1001のパナスポーツだった。なんとラッキー!・・・でも、 塗装は経年劣化でつや消し、スポークの削れも多々。タイヤはRE01で完全なスリック・・・よくココまで使ったなあ。


かくして、目指すは新車のNAロードスター低予算内外装見た目フルレストア企画開始。2007年、1月半ばの話だった。内容は

・付いているアフターパーツや不要と思えるパーツは全て売却する
・売却資金をレストア資金とする
・車両台込みで予算、総額40万円(つまり、残り10万+売却資金)

売却価格でレストア予算が決定する。色んな腕の見せ所である。

幌もダメ、塗装もダメ、椅子もダメ、あれもこれもダメダメダメ~。であるが、コレも、ありとあらゆるノウハウや知識を総動員して挑んだ。 予算的に完璧に新車とはいかないが、限られた予算でどこまで出来るかも腕の見せ所である。 これからNAロードスターを買って直そうという方にも、参考になればコレ幸い。


- つづく -




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「 ロードスターの幌を綺麗にする(タン色専用) 」

07/04/20(金)
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その1(購入編)

※黒幌だとあまり綺麗にならないようです。クロス幌も多分×。

※NAのリアスクリーンを綺麗にしたい方はこちら
「ロードスターのリアスクリーンを綺麗にする」

「ロードスターをレストアしてみる その2」

幌を綺麗にする。

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全体

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リアスクリーン

その1で書いたとおり、まずは不要品の売却から始まるワケだが、幌もリストに入っている。と言うのも、縫い目にはほつれが出ており、 左右も縮み&割れが発生しているので、綺麗にした所で既に賞味期限は過ぎている。全部ほつれて開いてしまったり、縮み& 割れが原因で雨漏りするのも時間の問題。幌は実質消耗品なので、こうなってしまったら素直に買い換えor張り替えを考えた方が良い。 屋内保管なら、もっと保つんだろうけどなぁ。

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みどり号のフチもこうなってた

しかし、このままでは二束三文・・・もしくは買い手が付かない可能性すらあるので、一手間かければ少しは稼げるというお話。

で、幌掃除の(たぶん)決定版をご紹介。洗車マニアのいさこちゃんから教えて貰った情報や、 他の情報をミックスした複合技。必要なモノは以下。

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クリームクレンザー ジフ

・クレンザー
・メラミンスポンジ
・亀の子たわし

全部買っても千円しないと言うか、ご家庭によっては全て台所にあるので、奥様に内緒でちょっと拝借すればタダである。メラミンスポンジは、 水だけで汚れが落ちるスポンジとして各社から出ているモノ(激落ちパパとか)。まず、幌をざざーっと水洗いし、 ダイナミックにクレンザーをぶちまけ、メラミンスポンジでこする。クレンザーは使用前によく振る事。

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瞬時に汚れがズバっと飛んでいく。ちょっと快感。

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一瞬でこんな風に。

広い面積はスポンジで、スポンジの入らない縫い目や段差はたわしを使う。ごしごしごしー・・・・水分は切らさないよう、 景気よく使うと掃除しやすく効率も良い。メラミンスポンジは怒濤の勢いで無くなっていくので、多めに用意しよう。

で、ものの30分で

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びふぉー

コレが

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あふたー

こうなる。

・・・新品か!?

やった本人が一番びっくりしたという話。たぶん、白けた黒幌でも劇的に美しくなるのではないかと思うので、気が向いたらやってみよう。 (注:検証してないので、黒幌の方はちょっとまってね) ちなみに、 何かあっても保証出来ないので、施工する際は自己責任でヨロシク。

しかし、これで黒幌が真っ黒けになるなら、木工ボンドクリーニングの存在意義は無いかも知れない・ ・・コストも安いし、短時間で終わるので。


次回、スクリーン編に続く。




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「 ロードスターのリアスクリーンを綺麗にする 」

07/05/04(金)
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※幌自体を綺麗にしたい方は以下も参照
「ロードスターの幌を綺麗にする」

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見えない感じを表現してみる

ロードスターをレストアしてみる 続き。

ほとんどの人がこうなってしまうであろう、NAロードスターの見えないリアスクリーンを見えるようにしてみる。

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こちら、無編集

後続車のライトはぼやーっとして、何が走っているかわからない状態。以前にみどり号でも、プレクサス等を試してみたが(こちらの記事) 結局なんだかもう一つ・・・という状態だった。しかし、まだ柔らいこれぐらいの状態なら、救える方法がわかった。(焼けて黄ばんでいたり、 完全に硬化して割れてしまっているモノは救えないのでご注意を)

わかったー!の経緯
「さーて、リアスクリーンでも綺麗にしてみるかー」と色々なケミカル(プレクサスやオートグリム)を使っていた所、 やはり以前のみどり号と同じく、もう一つ綺麗にならない。そして、リアスクリーンをよく見てみると、内側にブチルゴムが付着していた。 コレは除去せねばならん・・・と、キッチンペーパーにブレーキパーツクリーナーを吹きつけ、ごしごしと拭き取った。すると・・・ そこだけ妙に透明度が高い。アレ?となり、他の所もゴシゴシ・・・あ、なんか微妙に・・・綺麗になる。

そうか!と思いつき、こんなモノを用意。

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ストレートで売ってた

ドリルにくっつけるバフスポンジ。数百円。コレに、超微粒子コンパウンドを付けて裏側から磨いてみる。

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お!ちょっと透明度上がった。・・・と言うか、買ってきたバフが柔らかすぎて、全然磨けない。となれば・・・

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ポリッシャー登場

コイツで、一気に片を付けるっ!!

で、半分磨いてみた。
 
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おおおおおお。



めちゃめちゃ綺麗になった。後ろが見える!!

この調子でガンガン磨いて、外からも磨き、仕上げにプレクサスを使った。するとどうだろう・・・


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内装の鉄板が写りこんでるけど、ピカピカ!!

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中に置いてるプレクサスもはっきり

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外が見えれば、内装もばっちり見える


クリアーな視界再び・・・欲しかったのはこのクリアーさだ!!(感動)


というわけで、まとめ
その1・スクリーンの汚れは、 実は水あかのようなモノである
なので、微粒子コンパウンド等で除去が可能。 手磨きでも十分綺麗に出来ると思う。ちなみにドリル用のバフを使う場合、 上の例ではふにゃふにゃの柔らかすぎるスポンジを使ったので上手くいかなかったが、もう少し硬めのスポンジを買えばバリバリ使えると思う。 ポリッシャーを入れるのはスペース的にちょっと大変。

その2・実は、 外側より内側の方が汚れている
外側は、案外洗車等で綺麗に保たれているらしく、 全く掃除しない内側にこっぴどく汚れがたまるらしい。内側の掃除で八割方綺麗になった。掃除するなら内側を徹底的に攻めよう。 (掃除しにくいけど)

その3・ コーティングは汚れを除去した最後に
プレクサスを使って「なんだかスッキリしない感じ」は、 結局汚れの上にコーティングしていたからだった。 綺麗になったリアスクリーンにプレクサスやオートグリムなどを使うと、 さらに一段ツヤと透明度が増す!! コレが本来の使い方だったワケだ。

注意点
・対象は、柔らかいけど曇って見えないリアスクリーン。
・硬化している物、変色している物は素材自体が劣化しているので施工不可。
・微粒子とは言え研磨なので、事前準備はしっかり行う事。(砂ホコリや大きな汚れの除去等)
・真冬の屋外などは、弾力のあるリアスクリーンでも割れるかも知れないので注意。
・自己責任にて施工のこと。


と言うわけで、消耗品であるロードスターのリアスクリーンだけど、汚れで見えなくなってるのは勿体ないので、ガシガシ復活させてあげよう。

幌、最終的なbefore、after
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施工前

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施工後

うーん、ビューティフォー。皆様もお試しアレ。




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「 ロードスターレストア4 分解しまくり編 」

07/06/02(土)
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ロードスター(の見た目)をレストアしてみるシリーズ。 その4。概要はその1にて。

前回まで掃除ネタが続いたが、ここからは「売り物のカッコが付いたので、バラして売りまくり編」である。 と言うわけで、メインイベントである全塗装に向けてバラしまくる。全塗装時に、モール類は可能な限り無い方が良い。 モールをマスキングで塗ると、後でフチから割れて剥げてきてしまう為。ただし、徹底的にやるとなると、とんでもない手間(or費用) となる為、程ほどで妥協する方が良い。(今回は、正直ちょっとやりすぎた)

普通の人には普通のロードスターが良い。ノーマルが素晴らしく良く出来ているのは、みどり号で十分理解出来ている。なので、 走りに振ったパーツは全撤去とした。

さー、このページも長いぞっ!!

シート
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シート無し車両に乗り込むぐ。

シートを取り外して売却。外すのは簡単。4本の取り付けボルトを外すだけ。シートが無くなってから、 ガレージからの入れたり出したりはシート無しで動かしていた。結構大変。ウルトラローポジ。

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「はい、ひっくり返してー!」「おりゃあー!」

二脚の梱包はもっと大変。あまりやりたくない。

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セレナの存在にありがたみを感じる瞬間。

二脚入りの箱はセレナでギリギリ。でっかい工具棚買った直後で、箱が大活躍。こんな大きな段ボール売ってないのよね。

ガンガンバラす。
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フロントのバーが外れた所。

先ずは6点ロールケージのフロントバー。このバーがあると作業性が悪い為。ひたすらボルトを外す。

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ちなみに、ボルト3点止め。

案の定穴だらけ。よくある話。ちゃんとシーリング打ってないので、錆てる。あーあー。フロントのバーが外れて作業性が良くなったので、 どんどん外していく。

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エアコンパネル変色しすぎ。

ここまで黄ばむ物か?エアコンパネル。オーディオは、CD入れたら出てこなくなった。

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エアコンパネル&オーディオ撤去。どっちも交換する。

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社外品のクイックシフトレバーなのでメッキ処理してある。シフトブーツはOK。

ついでに出来る点検はしておく。ココはよく破れて、MTオイルの香ばしい香りと騒音が上がってくるので要チェック。コレはOK。 割と最近換えたようだ。ついでだからレバーも交換しておく。("フツーのロードスター"にクイックシフトはいらない。十分クイックだから。)

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純正レバーは以前青で使ってた余り物。

つや消しブラックで塗ってから装着。ボルトは、何故かいっぱい転がってる「陸運局で貰えるボルト」で止めておいた。(笑)

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ガレージ狭いから、置く所がないんだよなあ・・・。

だんだんとエライ事になってくる。謎の配線もチラチラと見え隠れ。いらん配線は、追って切断!!

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いきなり大量に外れた後の写真。

幌、どーだバー、メインアーチ、リアバー撤去。ボルトの数が多くて面倒くさいだけで、難しい事は特に無い。リアはジャッキアップしてタイヤ& インナーフェンダを外すのがやや面倒。ロールケージの位置決めを失敗してか、やはり穴は沢山開いていた。後で全部埋めなきゃいかんなあ・・・ 。

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オー!?

ベルトユニットゆるゆる。ココ、よく緩んでる気がする。鉄板にタッピングという随分頼りない止め方で、 何か考えがあってこうなってるんだと思うけど・・・。とりあえず、ちゃんと締めておく。

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ウェザーストリップ撤去。NB用に交換する予定。写真無いけど、ステンレス製のボロボロだったスカッフプレートも撤去。

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頑張れヨメ様。

どーだばー梱包。

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プチプチがなくなって買い出しに行くの図。

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スカスカになってきた。

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幌のフチのカサカサになってるヤツ。

リアベルトラインモール撤去。

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やたらボルトが多いのと、ブチルで粘着しているので少々力がいる。あと、糸引いたブチルが付いたりして鬱陶しい。そして・・・

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ねとねと。

外した後のこのネトネトを処理するのにえらい時間を食う。うっかりツナギが当たって泣きそうになったり。かなり面倒だったが・・・ コレを外すのと外さないのでは、全塗装の仕上がりがひと味違う。

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頑張るヨメ様。

もう中が何だったか覚えてないが、とにかく梱包しまくる。無茶苦茶時間かかる。大物の梱包はイヤだあああ~~~・・・ (ってほとんどヨメ様がやりました。スイマセン)

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フロントガラスモール撤去。全塗装時にはなるべく外して挑みたい部分。ただし、取り外しは容易ではなく・・・全力で力を入れて引っ張っても、 全然取れない。どうやら、ガラス接着剤と一緒に接着されているらしく。プロはどうやって外しているのか・・・。 頑張って頑張って顔を真っ赤にして引っ張り続けた結果、途中でちぎれた。途方に暮れながらも、 なんとかボディに覆い被さってる部分は撤去した。あまりやりたくない作業の上位にランク。ヒートガンで温めれば良かったのかなあ。

コレに行き着くまでに、ワイパーアームとその下のカウルも撤去済。

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後ろのプレート、アンテナのゴム、ドアのモール。ドアの全週取り巻いてるモール。

こんなのも外しておく。とにかく、全塗装時にマスキングしなくて良い様に、「見える部分にマスキングで境界線になる所が無くなる様」 外せる物は全部外す。ついでに新品に交換出来る物は、リフレッシュを兼ねて特に外しておきたい。冒頭にも書いたが、少々やりすぎた。

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フロントバンパー撤去。一度缶スプレーで塗ったバンパーは、総剥離でもしない限りは救えないので廃棄。他、羽付のトランク(売却) やサイドステップ(売却)、ホイール&タイヤ(売却)も外した。一部妙な落札者とのやりとり(落札後に手間のかかるお願いされたり)もあり、 結構な時間を要した。失う物が何もないような人に落札されたら、ウ○コでも踏んだと思って有る程度要求を呑まなくてはいけない・・・ 不幸なやりとりだった。

どーだバーのあて板を外す
特に大変だったのが、どーだバーのあて板。どーだバー自体は、ボルトが多いぐらいでなんて事はない。 ラチェット用の六角さえ用意すれば簡単に終わる。

あて板はボディに溶接止めされ、あて板に溶接されたナット(ボルト穴)にどーだバーを止める構造になっている。そのままにしようか考えたが、 裏の錆も気になるので、やっぱり外す事にした。外したなんて話は聞いたことが無かったが・・・外れるのか?まあ、 削ってしまえばなんだって取れるハズ。たぶん。

グラインダー片手に突撃。

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ガーーーーー!!!

溶接箇所をグラインダーで削り落としていく。場所が場所なので、結構大変。ある程度削ったら、マイナス差し込んで殴る。 タガネ用意すれば良かったと、後で気付く。

で、なんとか外して開けてみた。

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「さび が あらわれた!!」

おお。(汗)

かなり錆びてる・・・アップで。

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上側はそうでも無いんだけど、下側が酷い。水が入って溜まった様な感じだ。錆びてるのは、塗料が熱で焼け飛んだ部分。反対側も同じ状態。 外してみて良かった。自分のも装着から7年経っているが、どうなっているのか・・・一度外してみようと思う。

整備する
同時に、基本整備もある程度やっておく。油と水の全交換、点火系のチェック等。まずはプラグを外してみる。

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ぐずぐずの7番相当プラグが出てきた。左は、手持ちのDENSO VK16(5番相当)。ノーマルEG、 ノーマルECUに7番入れても調子悪くなるだけ・・・というのは、ロードスターを買ってすぐに7番を付けたワタシが言うのだから間違いない。 (笑) プラグ真っ黒けだったなあ。

手持ちの良品5番に付け替えておいた。プラグコードをチェック。

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うおっ!?

2本が激しく腐食。水でも入ったんだろうか・・・コレは銅の錆で緑青(ろくしょう) こんなので調子が良いわけも無く・・・

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ぷしゅーっと。

接点クリーナーと綿棒でひたすら掃除。

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ぐずぐずだ・・・。

こりゃすごい、学会で発表しなくては・・・。

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ひたすら磨く。プラグコードも含めて綺麗に仕上げた。結構調子良くなるハズ。続いて水。

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錆びてるし!!

ちゃんと入ってないし!!

この感じ、クーラントじゃなくて「水」だな・・・サーモスタットちゃんと付いてるのかなあ・・・。ハードな走行に使われた車両にありがちで、 クーラントより冷えるからと水を入れる。水は錆びるから、入れちゃ駄目なのよ。

・・・リザーバタンク外してみる。

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入ってる?

空だ。

コレ、色素沈着。入ってるように見えて入ってない。古いタンクではありがちなので、要チェック。「ええい、こんなタンクいるかー!!」  ぽいっと廃棄。

ラジエターはある程度洗って新品クーラントを入れておいたが、ラジエター自体がもう寿命。近い内に交換した方が良いだろう。割れると思う。 ホース類も全部駄目。大体、この程度の年式はこうなって売られていくと言う典型。(10年選手で、 全部交換時期に来て諦めて売却というパターン)

で、タンクの横に

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ナニコレ

「なぞの はいせんが あらわれた!!」

辿っていくと・・・ヘッドライトに繋がった。昔流行った、ヘッドライト強化ハーネスってヤツか・・・効果有るのか? 試しに右側: 強化ハーネス、左側:純正配線で点灯させてみた。ヨメ様に見せてみた。

ぐ「どっちが明るい?」
ヨメ様「うぅぅーん・・・一緒やけど・・・あえていうなら、左?

効果無し。

ヤだなあ・・・面倒くさいなあ・・・ほっとこうかなあ・・・でもやっぱりスッキリせんしなあ・ ・・。

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気分は、よいこ浜口

面倒くさかった。余計な配線は信頼性を下げるだけ。なるべく、シンプルに。

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すね毛がセクシー。

MTオイルの交換を手伝ってくれるボルトンの図。いつもありがとう。エンジンオイル&フィルタも交換した。

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点火時期調整。いつものように溝にマーキングしておく。見やすい。

デフが届く
バキバキの機械式LSDが付いているので、コレも外して普通のトルセンにする。たまたま、中古が安く見つかったので購入。が、 届いてビックリ。

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見た目悪いなあ・・・。(汗) 使用には問題なさそうだけど。

コレは、デフマウントを純正新品に交換して載せる事にする。

全塗装準備完了
前回の幌清掃から、ここまでの作業(全バラ、売却&梱包、整備)で、毎日のように何か作業して24日間が経過していた。 購入から約1ヶ月半である。コレで、全塗装時に邪魔になる物は全部外して、ほぼドンガラになった。全ての売却も完了し、 総費用はどうなったかと言うと・・・

・購入価格:約30万円
・売却益:約35万円

トータル:-5万円

車両代金がタダになって、5万円お釣りが出た。苦労の甲斐があった。まあ、 工賃と時間に換算すればこんな物なのかも知れないが、そこは時間&工賃プライスレスなプライベート野郎の強み。目の前に残っているのは、 椅子もバンパーもタイヤも付いてない、解体車同然のロードスターだけど。

当初の予算は40万なので、余った5万円と合わせて純粋に45万円かけられる様になった。コレはデカイ。 レストア予算としては可愛い物だが「ぐの工賃プライスレス」だから出来る、徹底的な見た目レストアを敢行する。ちなみに、お店に任せれば 「徹底的に全塗装して!」と言えば大半無くなって終わりぐらいの予算だ。

この後、八尾のお店まで持って行かなくてはいけないのだが、ある重要な事に気が付く・・・。



全塗装編につづく。




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「 ロードスターレストア5 いざ、全塗装? 」

07/06/06(水)
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あー、バンパーねぇ、タイヤもねぇ、椅子もねぇ♪

ロードスターをレストアしてみるシリーズ

一通りドンガラになった。ここから走るようにしてレンタルガレージへ持っていくのだが、ある重要な事に気が付く。

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うーん?

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あー・・・。

「その4より引用」
>コレ、色素沈着。入ってるように見えて入ってない。古いタンクではありがちなので、要チェック。 「ええい、こんなタンクいるかー!!」 ぽいっと廃棄。



・・・・(昨日ゴミ出したよなあ)



リザーバタンク捨てちゃった。うっかりしていた・・・。どうやって動かそう・・・なんか無いかなあ・・・ うーん、うーん・・・おお!!コレで良い。コレで行こう。




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濃い味わいのクーラントになるかも知れない

うむ、完璧。

あとは、見てくれを元に戻す。バンパーは、青で以前使ってたノーマルを装着。(備北でぶつけたヤツ・・・懐かしい)  トランクは、いつか羽根でも生やそうかと思って、解体車(昔車ごと買った)から剥いで置いてあった物を装着。 どちらも屋根裏で熟成させた逸品(?)。

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あまり違和感が無いのは何故

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割とカラフル。

タイヤは、余り物の偽ナベを装着。

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N1並?ドンガラ号。

シートはみどり号から一時的に借りて装着した。

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パワーウィンドウも動きます。

この状態でちょっと走らせてみた。やたらと動きが軽い。・・・そして、 購入時から比べると体感出来るほど速い。すごく面白い・・・。一瞬、自分のクルマも幌とか降ろそうと血迷ってしまいそうな体験。しかし、 屋根は無いわ、椅子は1個だわ、妙にカラフルだわ、中はドンガラだわで、職質受けそうなクルマでやや緊張。当日、雨が降らない事を祈るのみ。

で、走らせて気付いたんだけど

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エアコンパネルにガムテープ

パネルを剥いだエアコンパネルからの照明が眩しすぎた。ガムテープで封印。

とりあえず、生茶のリザーバも問題無いようなので、コレで無事走れる様になった。塗装前日の夜、2月末頃の話。 一ヶ月以上ぶりにガレージから出る。


さらに続く。




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「 ロードスターレストア6 全塗装! 」

07/07/11(水)
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フクダモーターワールドです。

ロードスターをレストアしてみるシリーズ その6 全塗装編

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幌無しドンガラ号で高速を爆走する僕の図

購入から一ヶ月半経過した2月の中頃。ついにガレージから飛び出して全塗装へこぎ着けた。かなり寒かったのを覚えている。 塗装はレンタルガレージで行うDIY全塗装。全て自分たちで準備して塗る。今回は八尾のフクダモーターワールドさん(以下FMW)にお世話になった・・・ と言うか、ココ以外で本格的な塗装ブースをレンタル出来る所は知らない。自分たちで塗れば、質はともかく安価に全塗装出来る。「塗装はまあ、 なんとかなるだろう!」・・・と言う考えが甘かったのは、後に痛感する事になる。事前にHADATSUKI BODYさんの塗装風景動画やら何やらで、 塗装ガンの使い方は出来る限り予習して挑んだ。

協力してくれたメンバーは、僕、ヨメ様、Yas、ボルトン。全員ツナギで戦闘体制。AM10時、作業開始。

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ヨメ様ツナギ仕様

まだ元気。

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バラす

早速バラす。

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よいしょよいしょ

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どっこいしょ

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ボンネットもとれた


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内装パネルを外すボルトン。電動ミラーを外す為にはスピーカーも外さなくちゃいけない。

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再ドンガラ完了

外せるだけのパーツを全て外し、両面テープの糊も剥がした。パッと思いつく限りで
・前後バンパー
・リトラカバー
・ドアミラー
・給油口フタ
・トランク
・内装パネル
・ヘッドライト以外のランプ類全て
これで約2時間。

続いて下地作り。

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荒れの酷い箇所や凹みのある部分にサンダーをあてていく。後でパテ修正する為。

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がーっと削る。

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足付け部隊

同時進行で足付け。足付け用の脱脂・足付け剤を含ませたタワシのようなペーパーで表面に細かい傷を付ける作業。

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こんな感じで、全てつや消し仕様にしていく。単純作業だけど、数が多いのと割と力もいるので大変。また、この時期は寒くて寒くて・・・ FMWさんがお湯を用意してくれたので作業出来た。バケツに手を突っ込む度に若干癒し。有り難い。

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6人がかりで1時間かけ、外した部品の足付けが完了。ボディは手つかず。

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一仕事終えた男達の図。(実は全然終わってない)

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じゃれあうヨメ様とボルトン

お昼休憩。FMWの休憩室でお弁当をとる。

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雰囲気が誰かのロードスターに似ている・・・

14時頃作業再開。

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ごしごしごしごし

ボディに足付けをする。

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元気なボルトンだが、翌日風邪で倒れる事を彼はまだ知らない。ツナギ一枚では無理な寒さだったのだろう。

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つや消しスター

ボディ足付け完了。5人がかりで約1時間ちょい。続いてパテ付けに入る。

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パテは素人には難しいので、ココだけはFMWさんがやってくれる。凹みや傷は想像以上に多く、 パッと見気が付かなくても案外そこら中にあったりする。コイツもパテだらけになってしまった。パテが多い=研ぐ箇所が増えて大変。

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その間に塗る色を選んだりする・・・この時点ではロードスター純正色のクラシックレッドの予定。

盛ったパテが乾いたらパテ研ぎ開始。

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ひたすら研ぐ。ここでもお湯が活躍。

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女性陣も研ぐ。ペーパーは320番ぐらいだったと思う。(違うかも)

が、この研ぎ具合が全くわからない。触っても全然わからない。「な、ここちょっと出てるやろ?ここをなだらかにするねん。わかった?」「・・ ・えー???」というやりとりが続く。研ぎに関しては女性陣の方が圧倒的に上手かったらしい・・・無念。

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ちょっと休憩。

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あまりの寒さに使用方法を間違っているの図

以上、パテ盛りからパテ研ぎまでで5人がかりで2時間。塗装ブースに入庫。

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マスキングを開始する。

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せっせせっせ

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よいしょよいしょ

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細かい隙間もきっちりと

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変顔ボルトン

ボルトン渾身のドアノブマスキング。緻密な作業だ。

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がんばれー!!

マスキングの終わったところからサフ入れも進めて行く。

とにかくマスキングする面積が広くて大変だ。特に車内。幌を外して持ってきたのは・・・マスキングに関してだけ言えば微妙だ。さらに言うと、 完全にマスキングする事は出来ない。どこかから必ず漏れて、車内に色が付いてしまう。 ベルトラインモールを外して幌だけ戻すのが理想かも知れない・・・超面倒だけど。

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こういうのも凄く手間がかかる

そんなこんなで

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ボンネットオープナーの付く部分を塗れる様にマスキングしたのは拘り・・・。

完成!! マスキングとサフ入れに要した時間は約1時間半。

・・・これで、塗る前の段階まで。時は19時前になっていた。5,6人がかりで休憩含めて約9時間。これで折り返し地点か・・・ と思った僕は、相当に甘かった。

一息ついた所で、塗る色の話をしていた。誰かが思いつきでこう言った

「フェラーリの赤ってどうなん?」

社長「フェラーリの赤は良いぞ!突き抜ける様な赤や!」

「へぇー・・・」

塗料は少し高くなるのと手間は増えるが、スバラシイ赤らしい。とりあえず、身近にフェラーリレッドのロードスターなんて居ないよなあ。 面白いよなあ。という話になり。

クラシックレッドの予定が、あれよあれよと・・・

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よし!!ロッソコルサで決定!!

と、なった。うむ、面白い。

お礼を言ってFMWを後にした。



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あ、肉くいてー

近くのびっくりドンキーで晩飯。明日に備えて体力を付ける。

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ボルトンにこやか

話も盛り上がる。

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まだ元気

しかしボルトン、翌日殉職。


帰りに隣のゲームセンターなんぞに寄ってみる。

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暴走するお父さんとその息子ごっこ

大人げなく楽しむ。


そんなこんなで解散。明日も早い。


翌日の塗装編につづく。




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「 ロードスターレストア7 赤く染めてみせましょう 」

07/07/14(土)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その7 色塗り編

重苦しい体と共に起床。寒い日の屋外丸一日作業はズシリと体にくる。

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タバコで液体の種類をチェック

AM10:00、フクダモーターワールド (以下FMW)に到着。ボルトンが車を停めていた場所に液体溜まり。どうやらエンジンオイルダダ漏れの様子。電話してみると、 風邪でダウンしていた。

ちゃっちゃと着替えて作業を開始する。

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全身タイツは手放せない時期だ

まだ元気。

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サフ入れ済み

パテ修正した上にサフ(サーフェイサー)を入れた状態。サフとは、吹き付けタイプのパテの様な物。 細かい傷を埋めて密着性を上げる効果がある。これを全て水研ぎしていく。

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せっせせっせ

手で触ってツルツルに感じるまで研ぐ。1500番ぐらいだったかな?

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リアバンパー

一番損傷の酷かったリアバンパー。修正仕切れなかった。

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こうして見ると傷だらけだった事が分かる。

ツルツルになるまで頑張る。

4人で約1時間で完了。パーツ全てを塗装ブースに持ち込む。時間の関係から、パーツ塗りとボディ塗りを分けて行うことが出来ないと判断し、 まとめて塗る事になった。

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ボンネットとトランクはスペースの都合から仮装着状態で行う。

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バンパーや小物類はこんな感じに。所狭しと置いてしまった為、パーツの間を縫うように歩かなくてはいけなくなった・・・・。


と言うわけで、いよいよ塗装に入る。ビニール手袋・マスクを装着し、エアで体のホコリを吹き飛ばす。 塗装はYasくんとペアで二人で入る事にした。一度入ると塗り終わるまで出てこられないと言う、 精神と時の部屋。出る頃にはきっと何倍も強いクルマイジり野郎になっている事だろう。(?)

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ホコリとばし

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新手のプレイか

マスクを忘れたので、花粉症用の風邪マスク装着。後で分かったことだが、帽子みたいなのも用意した方が良い。あと、 作業ツナギじゃない方が良い。(後述)

そして、いよいよブースイン。

ちなみに僕、前にも書いたかも知れないけど、塗装なんてほとんどやったことない上に、上手くいった事もほとんど無いという塗装ド素人なので、 ド素人知識ベースの内容。それなりに予習はしたつもりだけど、実技はゼロ、ぶっつけ本番。



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ココが精神と時の部屋か・・・。

ホコリが入るので、ブース内の出入りは基本的に禁止(塗料を持ってきてくれるFMWの人だけ)なので、後の二人は応援役。

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写真は全てココの小窓から。


というわけで、いってみよー!!



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まずは下地の薄ピンク。お手本を少しだけ社長が見せてくれる。まずは、色の差が大きいサフを入れた所から染めていく。


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塗装ガン初体験。結構重い。

所狭しと置いてしまったため、エア配管の取り回しが非常に困難。でも、この辺はYasくんがガッチリとサポートしてくれた。

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側面は割と簡単(下塗りだけなら)

ガンガン塗っていく。ちなみに、下塗りはきっちり塗る必要は無い。

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むずかしー!!!

トランクやボンネットは、体からめいっぱいガンが離れるのと、体がボディに接触しそうになる事、ガンから塗料が垂れてしまう事 (空気穴がある)から、ヒジョーに神経を使う。

案の定、どこかで一度接触したり、ガンからぽたりと滴が落ちたりした。接触は社長の助けでなんとかリカバリー。垂れは、 そのまま上から塗った。(笑) 思い出のポトリ。盛り上がってるところが二カ所ぐらいある。

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うー、リンボー!!

かいくぐりながら満遍なく塗っていく。やや、やっちまった感。

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と言うわけで、薄ピンクスター完成。結構可愛いじゃないか。もうコレでいいじゃんと提案してみたが却下された。

隣では同時進行で色の調色などが進められていたらしい。(写真で知った)

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赤っ

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ほほー・・・。

と言うわけで、下塗り第二段階に突入。

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ナイスサポート

薄ピンクから、たらこピンクへ。これも結構可愛い。

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たらこピンクスター完成。ムラムラだが、コレで特に問題ない。

ちなみに、塗料の量はで結構カツカツで、遠くから霧のように噴いたり(無駄が多くなる)、 きっちり一枚一枚塗ってたりするとアッという間に無くなってしまう。薄ピンクの途中から、残量を気にしながらペース配分 (まずは全体に塗ってしまう)する事で上手いこといった。再調色・塗料追加となると時間も金額も跳ね上がるので要注意ポイント。 ガンは結構近くで噴かなくちゃいけない。

と言うわけで、いよいよ本題の赤。赤は、ロッソ(赤)とロッソコルサ(さらに強烈な赤)という二度塗り。最初の赤は、 これも一種の下塗りなのかも知れない。若干色が違う。

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ぷしゃー

おおおお、赤い。ちょう赤い。ガンガン塗っていく。

ここからは、下塗りの様にカサカサではなく、ツヤを出していく塗り方にチェンジ。コレがヒジョーに難しく、 繊細さと大胆さを両立するような作業(って表現がむずかしいなあ)を要する。特に難しいのはボンネットで、 吹き付けた塗料の中心から少し外はミスト?でツヤが出ない。なので、塗り重ねるように1方向にしか進められない。

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左から真ん中まで塗ったら、右に回り込んでまた真ん中から・・・とやるんだけど、上手くミストが消せずに四苦八苦。 しまいにはボトリとガンから塗料が落ちる。真っ赤な塗料は目にキツく、だんだん何がなんだかわからなくなってくる。 塗料ガンからの垂れに注意し、体の接触に注意し、ホースの取り回しに注意し、ツヤとミストの出具合に注意し、ひたすら塗り込んでいく。 繊細かつ重労働、しかも失敗したら振り出しに戻ってしまうと言うハイリスク。プロなら失敗は許されない。なんて大変なシゴトなんだ・・・ とカラダで痛感する。

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ふー・・・ドアの中も給油口の中も綺麗に塗っておりますよ。

最初の赤を塗りおえた所で一休み。差し入れの飲み物を頂く。次は真の赤、ロッソコルサ。

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ガンガン塗ります

写真で色の違いはわかんないが、塗ってる本人も目がヤラれていてよく分かっていない。

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バンパーの口、下の部分、サイドシル下、ホイールハウスの耳辺りもきっちり満遍なく塗る。この辺は見落としがち。

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赤、完了! ボンネットも、まあまあ何とかなった。

最終仕上げのクリアーに入る前に、一端ブースを出て休憩をとる。ココまでで約3時間塗り続けた。



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真っ赤っか

ブースから出た僕は、赤く染まっていた。

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鼻の穴も真っ赤だったとさ

花粉症用の風邪マスクは無力。鼻穴真っ赤。頭から髪の毛から何から真っ赤っかになってしまった。そりゃそうか。完全防護で挑みましょう・・・ 。

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Yasくんアラゴスタ拾うの巻

休憩中。赤いぐ、既に電池切れ。

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甘いの大好き

Yasくん、ポッキーで充電。




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たっぷりクリアー

コレが最後のクリアー。ちなみに、クリアーも通常と仕上げの二度塗り(硬さが違うらしい)となる。

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塗装ガン。結構重い。半押しでエアーのみ、全押しで塗料も合わせて噴く、後ろのダイヤルで噴く強さを調整する。わかったのはそれぐらい。 半押しのエアーのみ噴きは、塗料を吹き付け過ぎて「ヤバい!垂れる!」と思ったときに、エアーで強制乾燥させる事で、ある程度リカバリー (垂れずに止まる)する事が出来る。・・・という事がわかったのは、最後らへん。

ちなみに、塗装する人のスタイルは様々なので、良い意味で?あまり人の言うことに耳を貸さない方が良い。極端な話、3人上手い人がいたら、 3人とも言うことが違う。コレには困った。素人の個人的意見だけど、まずは離しすぎない事が大事で、ガンを動かすスピードや距離は、 失敗しないであろう自分の方法でやった方が良い。僕のやり方では、ある程度速めに動かして薄く塗り重ねて、ツヤが出た所で止める。 往復回数はある程度頭に入れ、3回なら3回と決めて一端立ち止まって様子(肌)を見る様にする。コレでほぼ、 ある程度ツヤのある肌が作れる様になった。上手い人ほど、近づけてゆっくりガンを動かす様なのだけど、 素人がコレを真似るとまず垂らすと思う。(マネして垂らしたからさ・・・)

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重量は1~2kgぐらいか?何時間も振り回してると、結構腕に来る。

さあ、塗装最終ステージに突入!!

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クリアーの吹きつけは楽しい。なんでもかんでもヌメヌメのテカテカになる。美しい! で、 調子に乗って噴きまくっていると垂れまくり。案の定垂れまくり。コレも思い出の1ページか・・・ちなみに前途の塗り方がある程度固まったのは、 この随分先の話。

しかし、赤が既にある程度の光沢を放っている為、ぼーっと塗ると塗ったところと塗ってない所がわからなくなる。 ちゃんと始点を決めて頭で整理しながら進めなくてはいけない。赤→クリアは、まだ目視でなんとかなるけど、 クリア→仕上げクリアに至っては全く差が分からない。緊張色の赤と相まって、やっぱり目がやられてワケわかんなくなってくる。

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ぬめぬめして参りました。と言うわけで・・・

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完成!!

約4時間の長丁場であった。(プロに言わせればなんてことない時間らしい・・・)

薄ピンク→濃いピンク→赤→赤→クリア→仕上げクリアの計6回塗った。塗膜は強力そうだ。



ここから、ジェットヒーターを使って塗料を乾燥させる。

待つこと、45分ぐらい。

ついに車両がブースから出る。





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温められてホカホカ







あの薄汚いロードスターは・・・













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紅くなったぞ!!



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目の痛くなるような鮮烈な赤い姿に生まれ変わって、みんなの前へ現れた。みんなで感動。

・・・と、余韻に浸る間もなく、ちゃっちゃと部品を組み付ける。今日中には帰らなきゃいけないのだ。

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マフラーも染まった

マスキングテープや新聞紙の除去、部品の組み付け。徐々にロードスターになっていく。

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よいせよいせ

うーん、うつくしい・・・。

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ぬううぅぅん

うつくしい様に見せかけて、所詮素人が塗った車体。少し近づけばアラだらけなのだ。具体的には、ゴミ(ホコリ)だらけの、 垂れまくり。

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ホコリ・ゴミの混入

表面に乗ったホコリごと塗装してしまっている状態。コレは、時間の都合でパーツを所狭しと置いたことと、 綺麗な作業着や帽子などを付けてなかったせい。ブース内で、車両に向けてのみ噴く分には、ホコリはそれほど舞い上がらないらしいのだが、 あっちこっちに向けて噴きまくっているとどうしても舞い上がってしまうらしい。やるなら、時間にもっと余裕をもたせて部品だけ塗る、 車体を塗る、等とするか、いっそそのまま塗ってしまう方が良い。

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クリアーの垂れ

クリアーの垂れは、助手席ドアで盛大に滝のようにやってしまった。(写真) リカバリー方法を教えて貰っている所。 大まかな部分はカッターの刃でそぎ落としてしまう。

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コレはブツ取りのリカバリー方法伝授中。中性洗剤と水、当て木を使い、1500番のペーパーで表面を平らに研ぐ。上のクリアーの様に、 段差の酷い場合は1000番→1500番とする。カサカサになるので、最後にポリッシャーで研磨する。

ブツも垂れも、一応後でなんとかリカバリー出来るので、それほど悲観する事も無い。ただ、100%は無理。

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社長「こうやるんやー」 ぐ「なるほどー・・・」


まあ、そんなこんなで部品も全て組み付け終わり・・・・













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左フェンダーはブツとり修正したのでカサカサ

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ゴミだらけ垂れだらけ、一部つや消しではあるが、当のオーナーは「これでもウチは満足!」と満面の笑みであった。

そういう細かい事を気にするのって、男だけの様な気がする今日この頃。女性はさほど気にしない。



しっかしまあ・・・・




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赤いよなあ・・・・日中のインパクトは凄い物があった。この日は、4人がかりで約8時間半の作業であった。


二日間お世話になったFMWさんにお礼を言い、後にした。ちなみに総費用は6万円。 (価格の件で質問しないでね) これまでの流れでわかって貰えるとは思うけど、単純に値段だけ見ない方がヨイ。

「6万円で全塗装とは激安だ!」 + 「費やした時間と苦労と人数」 = 人によって答えは様々

個人的には、全塗装はともかくとしても、こういうプロの設備が使える塗装レンタルガレージというのは素晴らしく有り難い。 これからもちょこちょこお世話になろうと思っている。少々の塗装ならもう、全く怖くない。そう・・・やっぱり精神と時の部屋だったんだ・・・ 塗装技術大幅にレベルアーップ!!(LV1→LV20ぐらい)


さあ、メシだ、メシ食うぞ!!




・・・が、大混雑で入れない。日曜だものね。仕方なくゲームセンターで暇つぶし。


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格闘技とは無縁です

気晴らしに全力へなちょこキック。

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さあ、俺にビビれ!!弱い俺に!!



ヨメ様にもやらせてみた。





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負けた。完敗だ。

貴様、素人じゃ無いな・・・。



もう、くつろいでやる!!



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で、やっとご飯。


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もう駄目です

肉で少しは充電したが、極寒の中屋根無しロッソ号で走る元気も無く、山ほど着込ませてヨメ様に委託した。

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そして、無事ガレージ着。



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コレで終わりかの様に見えたが、「全塗装」はココで折り返しぐらいだと言うことに、 後から気が付くのであった。写真ではもう十分綺麗なのがアレではあるけど。



さらに続く。




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「 ロードスターレストア8 磨く 」

07/07/21(土)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その8 磨き編

二日連続の全塗装が終わった翌日も、またガレージにて作業。コレは、時間を置くとクリアーが完全硬化してしまい、 修正出来なくなってしまう為で、間を開けられない。ぐったりした体を引き摺り、ホームセンターで資材を調達。ガレージにて作業開始。 ヨメ様も手伝ってくれた。

1~2日目(全塗装完了の翌日)
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あて板とペーパーで、クリアー層に乗ったホコリやゴミを1個1個丁寧に除去していく。1500番の耐水ペーパーを使い、水と中性洗剤 (滑りを良くする)で丁寧に研いでいく。

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盛大にクリアが垂れたドアは1000番→1500番として、大きなあて板で平らになるまで研ぐ。がっさがさになる。ちょっと不安。

ボンネットやトランクなどの平らな面は、とにかくゴミの嵐。ゴミだらけ。研いでも研いでもキリが無い・・・で、 研げば当然がさがさになるので、元に戻せるのかやや不安。

で、二日かかってこんな状態になった。

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うげ~・・・

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きぃやぁぁぁ~~~・・・

あんなに光り輝いていたのに、今ではつや消しレッド・・・他の写ってない所もほとんどつや消しレッドになった。なんだか憂鬱だ。

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やっちまったの図。 角で下地が出てしまった。やりすぎると下地まで行ってしまう。気を遣う作業。タッチペンで最後に誤魔化す。

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ボルトンに貰ったうまい棒で充電。全塗装を含めて、連続4日の作業でヨメ様は撃沈。しかし、まだまだ続くのだ。



3~4日目
ちょっと日にちを開けて、ポリッシャーを使ったバフがけ(磨き)を開始。FMWさんで他の作業をしていた。この件はまた続きにて。

バフが当たってはマズイ所を全てマスキング(主に角)してから磨きに入る。使ったコンパウンドは3Mのハード1L(極細目)とハード2L (超微粒子)。バフはウール・スポンジ細目・スポンジ極細目の3種類。結果的には中目も必要だった。 ハード1Lで1500~2000番のペーパー目が消せる。

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ある程度磨いた状態。トランクやリアフェンダー辺りは、割とあっさり光が出始めるので、ちょっとテンション上がってくる。

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コレでもまだ途中

手順は確か、

・ウール&ハード1Lでブツ取りした箇所を研磨
水で流す
・スポンジ細目&ハード1Lで全体を研磨
水で流す
・スポンジ極細目&ハード2Lで全体を研磨
水で流す

磨きに関しては素人(塗装も素人だけど)なりに調べたのと実践の上でこの方法で落ち着いている。 切削力はスポンジの種類×コンパウンドの荒さで考えると良いらしい。密かに5台ぐらいは磨き上げた事があるんだけど、 自分ちのロードスターはまだ磨いたことが無かったりする。機械洗車以上のやる気が出ない。

以上の行程で終了のハズだったんだけど、ボンネットとフェンダーが上手くいかない。ブツ取りしたペーパー目がどうやっても消せず、 ツヤが出ない。他は上の手順で上手く行ったのに何故・・・。で、試しに中目のコンパウンドとウールでやってみると、なんとか消せた・・・で、 わかった。

エンジンルームの熱でクリアーが硬化した為、硬すぎて削れなくなっていた様だ。FMWから乗って帰る課程で、熱が入って硬化が促進された。 ボンネットも、インマニ側は割とマシで、エキマニ側は特に削れなかった。フェンダーも、 横は研磨できるけど熱の上がってくる上が削れなかった。素人考えでは、塗装はきっちり時間を置いてカチカチに固まってから磨いたりしないと、 ずるっとめくれたり、表面が変な事になってしまうんでは・・・と考えてしまいがちなんだけど、FMW社長に 「修正するなら今すぐやらなあかん!最低でも明日!」と言われていた。理由はこういう事だったのね。 世話になってる職人も同じ事を言っていた。

ここからがまた大変で、ボンネットとフェンダーを中目で磨いてしまったら、さらにあと3回磨かないと周りと同じにならない。 ちょっと泣きが入る。全塗装して磨きまでやる人は、同日か翌日に全部現地でやるのがオススメ。FMWなら道具も全部揃ってるしね。

で、二日間磨き続けてやっと完成したのが以下。


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どうだっ!!

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リアフェンダーは感動的な美しさ・・・(塗装が偶然上手いこといったのもあって)

車内はご覧の通り、まだ手つかずでぐっちゃぐちゃ。

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ボロかったバンパーもピカピカだっ!!

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Aピラーも綺麗だあ~。ガラスのモールがないけど。

苦労しまくったボンネットやフェンダーもなんとかピカピカになり、他の部分もほぼ新車のように光り輝いた。で、 大量に塗装を垂らしてしまった助手席ドアだけど

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ばっちり鏡のようになった。でも、現物をよーくよーく見るとわかる。けど、たぶん普通の人は気付かない。

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自己満足

重くて腕力のいるポリッシャーを二日振り回した甲斐があった。ちなみに、初めて磨いたときは一週間ぐらい磨いてた気がする。

コレでやっと、外装の塗装だけは完成した。光り輝く赤ボディだ。超カッコイイ。

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しかし、内装はまだぐちゃぐちゃ。付いてないパーツも山盛り。付けるホイールすら無い。まだまだ終わらない。


つづく。




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「 ロードスターレストア9 ホイール塗装 」

07/08/03(金)
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追記:プライベートで塗装する場合はソフト99のホイールカラーが手軽でオススメ。
以下は塗装時に必要なモノ。

足付け用の耐水サンドペーパ
密着性を高めるプラサフ (下地には必須)
うすづけパテ

まとめて入手するならセット品も便利。

・ソフト99補修フルセット(ソリッドカラー用) (パール・ メタリック・マイカ用

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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その9 ホイール塗装編

装着するホイールを綺麗に塗装する。モノは正真正銘M2-1001に付いていたパナスポーツ・・・だが、非常に状態の悪いモノ。 完全なつや消し状態で、スポーク傷も多数。リムよりスポーク面が出ているパナスポーツでは、ガリ傷ではなくスポークが削れてしまう。

作業は全塗装の時にもお世話になったFMWさんで行う。「まあ、 ホイール四本ぐらい一人でなんとかなるだろう」と、せっせとセレナにホイールをぶち込み、一人でFMWへ走った。 一人作業で余裕ナシだったので、写真は少なめ。

孤独な闘いの幕開けである。

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慌てて撮ったのでイマイチわかりにくいけど、元の状態。塗装の劣化でツヤが無く、リム傷多数、こびりついたダスト汚れも多く、 普通にボロ目のホイール。コレに、よくぞココまで使い込んだな・・・という完全スリックタイヤ化したガチガチのRE-01が装着されている。

まずはバルブを抜いて完全にエアを抜き、タイヤチェンジャでタイヤを外す所から始める。FMWさんではチェンジャも貸して貰える。(有料)  勿論、そんなのは一度も使ったことはないので、教えて貰いつつ頑張る。

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うっすら見えるトレッドパターン

外した・・・と書くとなんとも簡単だが、1時間以上格闘した気がする。鼻血が出るほど硬かった・・・タイヤ屋さん達の苦労が身に染みる。 FMWのお兄さんにかなり手伝って貰ってやっと出来たと言う感じ。(ありがとうございました) いとも簡単に外す店員さん達・・・ あれは技術なのだな。工賃高いとか言っちゃ駄目です。これとは別にさらに4本、これも「ガチガチに硬化した古い01R」 が付いたホイールも持ってきたものの(このクルマから外して売却した物)、どうにもならない硬さに挫折。リムだけ落として諦めた。 後でタイヤ屋さんに頼んだら、リバースリムだったというオチ。逆からやったら外れません・・・。

タイヤ付けたり外したりは、うっかりするとバルブをブチ折ってしまったり、リムに派手にガリ傷が付いたり、タイヤサイドが裂けたりと、まー・ ・・コレもリスク高い作業ですな。裏組やら何やらでちょくちょくお世話になっているミスタータイヤマン江坂店、 有り難みが凄く増した気分。作業工賃という奴は、自分でやらないとわからない事ばかりだ。

タイヤが外れたので足付けに入る。

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足付け材とスコッチブライト(不織布のやすり)を使って塗装面をきっちりと削っていく。「足付けくらい余裕余裕、 ちゃっちゃと30分ぐらいで全部研いじゃうよ!」ぐらいのノリで挑んでみた。


・・・はい、ナメてました。


複雑な形状で、指先を使って丁寧にやらないと奥まで削れない。指先で力が入りにくいので、削っても削ってもなかなか終わらない。 この足付けがいい加減だと、後で塗装が剥がれたりする。で、リム傷の処理もしなきゃならなくて

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全体的な足付けは終わってマットな状態

こんな風に随所に削れがある。本来ならパテ盛りして成形するところだが、パテ盛り→乾燥→形状修正とやっていては、 時間的に1日ではとても終わりそうにない・・・ので、仕方なく削ることに。断面から見て
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耐水ペーパーで 、削れてる面がわからなくなるぐらい周囲を落として格好を付ける。手作業で。


一心不乱に削り続ける・・・。



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ここまで持ってきた。あまりに深いのは断念したけど、ココまでやればほとんど目立たない予定。細かい羽石傷も含めて、全て削った。実際の所、 削ってる量は微量なので、塗装後見ても全く分からなくはなるらしいが・・・大変だった。

足付けと削りで4~5時間ぐらいやってたか・・・全部終わった頃には、ちょっとだけ伸びてた爪が上下左右にバキバキに割れていた。 マネする人は、爪はギリギリまで切ってから行きましょう。

続いてサフ入れ。

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なんか綺麗に見えてきた。

乾いたらまた綺麗に水で研・・いだと思う。(余裕無くて写真なし)

研ぎ終わったら、塗装に入る。この辺からは早い。結局、塗装という奴は下準備が作業の8~9割なのだね。

既によく覚えていないのだけど、色塗り→色塗り→クリア→仕上げクリアぐらいは塗ったような気がする。一人でやってたのでやはり写真ナシ。 最後にジェットヒーターでブースを強制暖房して乾燥させる。アルミホイールは放熱性が良すぎてうまく熱が入らないらしく、 塗装後自然乾燥で一週間ぐらいは置いておいた方が良いらしい。

塗装は小さなガンを用いて、ちょっとずつ丁寧に丁寧に塗っていく。形状が複雑なのでかなり塗りにくい。 体制や持ち方を工夫しながら塗り進めていく。全塗装の経験が活きて、塗装は随分上手に出来るようになった・・・らしい。

で、完成。

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ビカビカじゃ!!

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新品ホイールと言ってもみんな信じてくれるぐらい、ヌメヌメのピカピカシルバーホイールに生まれ変わった。傷を修正したところは、 一生懸命捜してもほとんど見つけられないぐらいで、十分な仕上がり。色は「シャイニングシルバー」で、FMW社長オススメの 「最も光沢感が強いシルバー」なり。昼間は眩しいほどに光り輝く。

塗装の出来も「これだけ出来れば上等や!」と、あの手厳しいFMW社長(笑)のお墨付きを頂いた。かなり嬉しい。 お礼を言ってFMWを後にする。

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夕焼けが綺麗でした。(信号待ち中)

AM10時頃から作業して、帰る頃にはすっかり日も暮れ18時過ぎ。一人でやるモンじゃなかったと思いつつ、綺麗に出来たので割と充実感。 心地よい疲労感と共に帰宅。

かかった費用は、タイヤチェンジャ使用料、廃タイヤ代、塗装費用全て混みで14,800円だった。

タイヤ組み付け
塗装から約三日寝かせ、タイヤを取り付ける。出来ればもう少し寝かせたいけど、スケジュールの余裕も無いので三日とした。 セレナの車内で三日寝かせた為、車内はシンナー臭で大変なことになってしまった。

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組むタイヤは195-50-15のSドライブ。普通に街乗り、ちょっとスポーツ走行ぐらいに丁度良いタイヤだと思う。静かだしね。 何せ新品タイヤは安全・安心だ。

で、組んで貰った。

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うーん、綺麗。やはり新品タイヤは良いなあ。真っ赤なボディにさぞ栄えることだろう。

完成まであと一息!3月初めのお話。


つづく。

ココからは弱ハイペース「ロードスターレストア集中更新」で行きます。エンディングまで1日おきに追加予定。 お楽しみ。




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「 ロードスターレストア10 極上デフ 」

07/08/05(日)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その10 デフ載せ替え編

この車両、もともとモータースポーツに使っていたらしく、デフは機械式が入っている。「フルノーマルで限りなく新車のロードスター」を作るにあたって、 バキバキ言う機械式は不要。と言うことで、とあるルートでNA8シリーズ2のトルセンLSDデフ(4.3ファイナル)を手に入れた。 使用5万キロ程度の良品。トルセンLSDは限りなくメンテフリーな上に、街乗りからモータースポーツまでこなせる素晴らしいLSD。 NA6のビスカスとは全く比較にならない。円も描けるしドリフトも出来るしタイムも出る。 ちなみに、僕のクルマも純正トルセンLSD(シリーズ2物の4.3)のまま。

※お遊び程度なら十分出ると言う話。 機械式LSDとトルセンLSDでどれぐらい差が出るかはこれからテストしていく予定。

が、届いてビックリ。かなり見た目の悪い物だった。

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デフマウント圧入
デフマウントを外したケースを持って、某所へ。某氏の協力で大型プレスを借りての圧入。 >ありがとうございました デフマウントは純正ノーマルの新品。付けようと思って買って置いてあったモノ。

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こんな感じでにゅるにゅると押し込んでいく。割と簡単に入るモンだな・・・という印象。ガワと6tダルマジャッキぐらいで何とかなるかも。

綺麗になった!!
その後、ブラスト作業、清掃、塗装、ドライブシャフトシール交換、ボルト類を新品交換、バックラッシュの点検調整の末・・・ ボロいデフは蘇って帰ってきた。

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綺麗なデフだ!!

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塗装バッチリ。ボルト類新品。

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デフマウント純正新品

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あれだけ腐食してたケースもブラストでここまで綺麗に

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ドラシャシールも新品!!

ここまで綺麗にするのはさぞ大変だったと思う。休日を何日も費やして仕上げてくれた。コレなら安心して搭載出来る。
デフをを載せる
さらに後日の話。ボルトンに協力して貰ってデフを積み替える。・・・というか、ほとんどボルトンがやってくれた。申し訳ない。 ボルトン有り難う!! (エストレヤ復活日記好評連載中・・・なんか凄い事になってる(笑))

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下回りで頑張るボルトン

ついでなので、あまりに程度の悪かった純正マフラーを撤去し、手持ちのまあまあ程度の良い純正マフラーを装着。 マフラーハンガーが強化品だったので、これも「何故か持っていた新品純正マフラーハンガー」に全て交換した。 みどりに使おうと思ってたんだけど・・・まあいっか。

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新品ハンガーと強化ハンガー

マフラーハンガーは、再利用する予定がないなら問答無用で切ってしまうのがオススメ。 古くてガチガチに硬化した強化ハンガーでも簡単に外せる。強化ハンガーはマフラーが揺れないのと引き替えに車内騒音や振動は増えるので、 必要に迫られない限り純正の方が良い。フレッシュゴムで快適に。

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赤いのは全塗装のなごり

取り外した純正マフラ。ここまで程度が悪くなるのは珍しい・・・ちなみに、ステンだからと言って錆びないワケではないらしい。 ステンの種類に寄るのだとか。純正マフラは錆びる部類のステンらしい。

サビが酷いのはこのマフラーだけで、車体の方は綺麗なもの。もしかすると、交換してた社外マフラーを外して、 その辺に転がしてあってた純正を付けて売却されたのかも知れない。

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濱口風だ。実は結構必死。(デフって重いのよねえ)

無事、デフ取り外し。

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降ろしたデフはやっぱり赤い。

ピカピカデフと旧デフ。サイドフランジを入れ替える。特に難しくなく、こじったり叩いたりすればスポっと抜けて、 あとはゴムハンマーでこんこんと叩いて入れるだけ。

見えない部分なので写真が無いが、無事積み込みも完了。なんだかんだで結局朝から晩までかかった。ボルトンに感謝。 色んな物がリフレッシュされ、走りはとても上質になった。車内も静かに。当然バキバキも言わない。


まだまだ続く。




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「 ロードスターレストア11 怒濤の仕上げ編1 」

07/08/07(火)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その11 怒濤の仕上げ編1 - 修理・補修・エンジンルーム

この日は3/14。車両を買ったのが1/13。約2ヶ月が経った。目標は3日後に迫った猛練でデビューさせる事。 これまでかなり詰め込んで毎日の様に休むことなく作業を続けてきたが、いよいよ3日前になってしまった。時間的に、 寝る暇も惜しんで進めるしかない。正に気合いと根性なハードコアクルマイジりが幕を開けた。全てはオーナーの笑顔の為・・・ と、皆をビックリさせる為。

ココからの作業は、阿吽さんの所で注文した8万4千円分にも及ぶ純正新品部品(約40点)と、 各地から取り寄せた外装品や内装品の組み付け等、全てを仕上げに持っていく作業。 純正部品とその他部品でセレナは荷物満載2シーター仕様。 コレを全部組み付けるのかと思うと少し目眩がした。 読みやすさ優先で編集したので多少時間軸が前後するけど、気にせず読み進んで欲しい。 ロードスターレストア11~13の3部に分けてある。

※出てくる部品の値段は時価なので参考程度に。部品番号も参考程度に。

難易度は3段階評価で個人的な感想。
「1」・・・ 誰でもできるハズ
「2」・・・ 頑張ればなんとかなるハズ

「3」・・・ 途中で挫折してお店に助けを求める可能性有り
と言う感じで、挑戦したい方は参考程度に。

ちなみに、たまに出現する従兄弟のTくんは暇を持て余す?現役高校生。間に合いそうに無かったので、バイト君として雇った。

サイドステップの穴を埋める(難易度1)
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このクルマには純正サイドステップが付いていた。純正品質な為、サイドシルに大きめの穴を開けステー止め、ガッチリ固定されていた。 こういう穴は簡単に埋める術がない。溶接穴埋めは錆びる可能性も高い。

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こんな感じで沢山開いている。

で、なんとかならん物かと散々悩んで調べまくったあげく、やっと見つけたのがコレ。

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電子部品のホールプラグという奴。

TAKACHI(タカチ電機工業) 【HPL-10】HPL型ホールプラグ
TAKACHI(タカチ電機工業) 【HPL-8】HPL型ホールプラグ

マルツパーツ館WebShopにて購入した。で、 どちらを使ったか忘れてしまった・・・念のため二種類取り寄せた。webで詳細な寸法が出ているので、 何かに応用したい方はそちらを参考にして欲しい。で、コイツをタッチペンで塗装して・・・

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穴にはめ込む。

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バッチリ!!

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違和感なし。お手軽補修としては十分なクオリティ。

走行中に抜けちゃうかなあと思って試しにはめ込んでみたら、全く抜けなくなって焦った。それぐらいバチリと強力にハマっている。 補修完了!!

サビの処理(難易度2: 面倒くさくて投げ出しそうになる)
ロールケージ取り付け穴やどーだバーが付いていた部分の処理をしていく。

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こんなのを、手作業でせっせとサビ落とししていく。表面に浮いたサビなのでほとんど問題ないものの、放っておくワケにもいかない。 綺麗に除去するのは非常に面倒でココロが折れそうになる。

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サビが取れたらジンク(亜鉛)スプレーで処理していく。サビ処理に関して素人が施工可能な一番確実な方法はコレ。 サビに関してもかなり調べたつもりだけど、サビ学はかなり面白い。これからクルマと付き合っていく上で重要な知識だし。で、 とにかくキモはジンク(亜鉛)という話に落ち着く。

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サビの浮いてた部分は全て処理。

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乾いたら、ボルトとコーキング材で全て埋めていく。リアはステンレステープ&ガムテープで埋めた。処理完了!!

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ヨメ様も手伝ってくれた

ライトベゼル装着(難易度1)
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ロードスターの顔になった。右は少し傷があるが、まあ良しとしよう。

エアクリ交換&ボックスの修理(難易度2)
・エアクリーナー B6S7-13-Z40 3,000円
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新品(左)と、右の写真に写ってないかのように朽ちているHKSのエアクリ。フチのゴムが劣化してえらい事になっている。これ、 そのうち吸い込んじゃうんじゃ・・・。

で、試乗したときから毒キノコみたいな激しい吸気音がするので、何でだろうと思ってたんだけど、 ふと思い立ってエアクリボックスを外したら判明。

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軽量化されたミニ四駆の様になってた。ここに穴を開けてもエアはちゃんとフィルタを通るので問題はない。効率も、 もしかしたら良くなるのかも・・・だけど、シュゴシュゴうるさいので直す事にする。

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穴のフチを綺麗に処理してステンレステープで全部埋めた。エアクリを交換して、元に戻して補修完了!!

予想外の補修だった・・・。

オイルレベルゲージ交換(難易度0)
・BPE8-10-450 780円
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熱で劣化するのでよく折れてる部分。差し替えるだけ。

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ぴかりーん

難易度0。交換完了!!

ラジエターサブタンク交換(難易度1)
・B61P-15-350D 3,320円
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年数が経つと色素沈着を起こして入ってるのか入ってないのかもわからなくなってしまうサブタンク。 うっかり捨ててしまって生茶ボトルのお世話になってた。

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生茶リザーバタンク

全塗装の粉が凄いので、少し掃除してから取り付ける。赤い粉が乗ってるだけなので、拭くだけで綺麗になる。

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手の届くところだけ

で、装着。

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うーん。綺麗。新しいタンクは、キャップの色が白だ。黄色が旧キャップ。

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ついでにタワーバーなども取り付け、ちょこっと掃除した。交換完了!!

エンジンルームはほぼ完成。内装仕上げ編につづく。




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「 ロードスターレストア12 仕上げ編2-内装 」

07/08/09(木)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その12 怒濤の仕上げ編2 - 内装

その11から3回に分けてお送りする仕上げ編の第2話、内装編。

クラッシュパッド交換(難易度2:パワープレイで乗り切ろう)
・N001-60-350 00 ブラック 17,700円
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年数が経つと色が褪せ、上の写真のように変形してばっくり割れたりする。予算の都合で一番目立つココだけ交換する事に。

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取り外しにはセンターコンソールからメーターフードまで取り外す必要がある。 爪があってグローブボックス内から多少はアクセス出来るんだけど・・・結局よくわからなかった。引っ張れば取れる。ややパワープレイ。 爪は折れたりするが、この年式だと多少は仕方がない。

取り付けはシーラーをうにょうにょーと塗り、付ける。純正もシーラーで同じように付けてある。あとは押しつけるだけ。

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マットな質感。凄く綺麗。新車ってこんなんだったんだなあ・・・と妙にテカテカしてる自分のクルマを見て思う。割と値は張るけど、 日々目にする部分なのでかなりオススメなリフレッシュだと思う。交換完了!!

グローブボックス交換(難易度1)
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初めて乗ったとき、開けたら下に落ちたというグローブボックス。中古の良品に交換。特に意味はないが、M2-1028のボックスらしい。 鍵の移植をうっかり忘れて(移植出来たのだろうか・・)廃棄してしまったので、鍵はかけられなくなってしまったが、まあ良しとしよう。 使ってる人見たこと無いし。完了!!

フロントサイドトリム交換(難易度1)
・N001-68-390 00 (L) 1,170円
・N001-68-370 00 (R) 1,170円
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足下の内装パーツ。あってもなくても・・・という感じはするけど、やっぱりあった方が良い。どーだバー装着時に撤去された様だけど、 安い部品なので新品を取り寄せた。(何故か中古を見かけても1枚1,000円ぐらいする) ちなみにコレはNB用で、 NBウェザーストリップと綺麗に付く。交換完了!!

内張&シーミングウェルト交換(難易度1)
・シーミングウェルト NA01-68-911 00 480円(左右で二つ必要)
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こちらもどーだバー装着時に撤去されていた内張。コレがないと車内がうるさくなるのとボロ度が加速してしまうので、必ず付けておきたい。 中古NB用良品を投入。加工も無く普通に付き、オマケでベルトホルダーが付く。シーミングウェルトは、フチに付いているゴムっぽい部品。 年数が経つと波打ってきてボロっぽさが出てしまうので、変えると気分良し。装着完了!!

ちなみに、ブレースバーを付ける切り込みを開けるのを忘れたが、とりあえず無しでも特に問題無い(フツーの人では、 あっても無くても気が付かない)という判断でそのままにした。

掃除&フタ(難易度1)
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洗車スポンジ膝当てが両面テープで取り付けられていたダッシュボート&センターパネル。ココはヨメ様に丸投げで頑張って貰った。

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地道な作業

で、写真が無いのだけど・・・

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綺麗になったところで、フタを付けて完成。十分綺麗になった。ちなみにフタは

・サイドカバー NA01-64-912 00 250円

なり。完了!!

エアコンパネルの交換(難易度2)
・モードコントロールプレートパネル NA01-61-C04A 1,490円 (エアコンパネル)
・ファンスイッチノブ NA01-61-193 670円 (風量ダイヤル)
・ノブNO.1 NA01-61-191 330円(×3) (つまみ)
・エアコンノブ NA01-61-197 1,150円 (ACスイッチ)
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かなり年季が入って日焼けで黄ばんでしまったエアコンパネル。リフレッシュしようと値段を調べてビックリ。パネルだけならかなり安い (1,490円)。褪せてる車両も多いと思うので、この値段なら気楽にリフレッシュしても良いんじゃないかと。 あまりに安いので実は品番間違ってるんじゃないかと思った。

ちなみに、エアコンノブ(ACスイッチ)は部番を調べても見つけられず注文出来なかったのでココだけ未交換。上のは後でわかった部番。

まずは、ちゃっちゃとバラす。ノブは下からネジ止めされている。

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で、エアコンパネル。ちゃんとパネルが届いた。

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綺麗だ~

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風量パネルは大好きな3M製。

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風量ダイヤルも使用感無くて良い感じ。

で、取り付けは特に難しいことは無く・・・ちゃっちゃと付ける。

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新車の質感!!(新品だしな) 初めて見た。

A/Cダイヤルだけ古いままだけど、まだ綺麗な方なのでさほど違和感は無いかなと。まあ、変えたくなったら引っこ抜くだけなので簡単だ。 交換完了!!

消音材(難易度1)
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・サイレントパック H001-64-493 240円
・チェンジブーツパッド FB01-64-495 130円

無かったので追加。あると随分静かになる。巻き付けて刺すだけ。完了!!

オーディオ装着(難易度2)
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前のオーディオはCDが出なくなっていたので新調。予算と利便性の兼ね合いで決めたのがALPINE CDA-9885Ji。 C/Pを含めたipodとの親和性が最も良さそうだったのが決めて。繋いでおけば勝手に充電、エンジンスタートで勝手に再生、 コントロールや曲名表示も全てこのヘッドユニットで出来る。オーナーはipodを持っているので、これなら機嫌良く使えるだろう。

センターパネルも含めて一通り取り付けた。
 
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うーん・・・イイ感じだ。値段の割にデザインも大人しくて好印象。完了!!

メーター周り(水温計リニア化、ETC取り付け、清掃)(難易度2)
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水温計は動いた方が良い。モータースポーツで少しでも使うなら必ず動いた方が良い。なので、予め加工しておく。

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適当な銅線でツェナダイオードを短絡させるだけ。この状態では少し過敏に反応するけど、さほど問題なく「振り切ったら休める」 と覚えておけばよい。ちなみに参考程度ではあるけどノーマル車両の場合、真夏・真昼・炎天下の渋滞・エアコン使用・・・と最悪の条件だと、 振り切る。少し流れれば下がってくる。夏場の猛練本コースだと、本コース3本ぐらいで振り切る(高速設定なので、 水温的には優しい=ラジエターによく風が当たる)。なので、「たぶん」振り切って100度ぐらいかと想像している。ちなみに、 純正状態だと上記条件で真ん中からピクりとも動かない。コレでは暖まってる事ぐらいしか分からない。

水温(冷却)対策は、昔書いた「NA/NBロードスターの水温冷却対策決定版!(多分)」あたりを参考にして欲しい。 対策後は、まず振り切るような事はない。

で、

面倒くさいのはココからで、適正水温で中央位置に来るよう何度かバラして組み直さないといけない。

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アイドリング状態で大体この位置になるよう調整した。

ついでにETC車載器も搭載。アンテナはメーターカバー内に内蔵させ、電源はエレクトタップ類は一切使わずオーディオ配線からきちんと分岐。 書くと簡単だけど、割と時間がかかるんだよねえ・・・アンテナはガラスに貼り付け、本体はダッシュ横に貼り付け、 エレクトロタップ使えば10倍早く終わると思う。

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最後にプレクサスで表面を綺麗に仕上げて完成!!

フロアカーペット交換(難易度2.5)、他カーペット交換(難易度1)
・フロアカーペット N066-68-670C 02 ブラック 30,600円
・リアエンドマット 6,510円 背中部分のカーペット
・リアトレーマット 16,600円 幌下のカーペット
・ファスナー G032-68-865A 00 90円(沢山必要)

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特別めちゃくちゃ汚かったワケでは無いのだけど、やはり年式相応の使用感はあったので交換する事に。コレは、 新品ではなくNB3の中古極上品が見つかったのでソレを入れた。3つとも平成15年製で新品の様なモノ。ファスナー類は全て新品を使った。

取り外しは、正規の方法ではダッシュボードまで外すが、無茶苦茶時間と手間がかかるので、ざっくり切ってしまう。 この方法でやっても全く問題無いのは青い方で実践済な為。

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ざっくり切って

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取り付けるNBフロアマットの準備をする。(フロアの掃除やサビ処理・穴埋めなんかはココで全部やってしまう)

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干渉部分を切る。ダッシュボードが来る部分ギリギリまで切らないと入らないと思った方が良い。素材がかなり硬いので、 1cm程度ダッシュに潜っていればまずズレる事はない。NBはフロア形状が若干違うので、少しフィッティングの悪い部分もあるが、 気にならない程度。

リアのマット類はファスナーがやたらと多いぐらいで、特に難しい事はない。

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新しいマットは車内の雰囲気ががらりと変わってヤレた雰囲気も一掃。良い感じ。交換完了!!

シート装着
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暫定装着する借り物シートの清掃を頑張る従兄弟のTくん。

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ひとまず、暫定で借り物のNB1シートを装着。完了!!

スカーフプレート交換(難易度2)
・フロントスカーフプレート NC10-68-710D 02 (右) 1,180円(NB用)
・フロントスカーフプレート NC10-68-720D 02 (左) 1,180円(NB用)

最初についていたステンレススカーフプレート、使い込まれてかなりヤレている。また、外すときに大抵曲がってしまうので、 綺麗に付かなかったりもする。NB用の黒いスカーフプレートはタダのプラスチックではあるけど、割と質感も良くて安いので、 流用して付ける事にした。

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この白い爪がNAには刺さらないので、綺麗にカットして平らにする必要がある。

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処理はTくんに丸投げ。

処理できたら、両面テープを張って取り付け。

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おおおー・・・イイ感じ。

が、実はドアから出ているボルト二本が微妙に干渉していた。二カ所、小さな傷が付いている。 完璧に付けるにはドアから出ているボルトをサンダーで削って短くする必要があるが・・・まあ、 注視しなければわからない程度の傷しか付かないので、このまま行くことにした。取り付け完了!!

フットレスト交換(難易度1)
・フットレスト N066-43-041A 880円 (NB2用)
・ペダルカバー B092-43-028 460円 (2個必要)

NA~NB1までのフットレストは妙に高さがあり、足の曲がりがキツく、やや不自然。で、NB2から20mmほど高さが低くなったので、 コレに付け替えている人が多い。

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が、オーナーはかなりのちびっ子なので、後から考えれば変えなくて良かった様な気もした・・・身長次第かも知れない。 とりあえず完了!! 写真が無いけど、新品ペダルカバーも付けた。ペダルカバー交換のコツは昔書いたココ参照

フロアマット装着
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社外品の新品投入。C/Pは十分だと思う。完了!!

ステアリング装着
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室内最後のパーツに花を添えるステアリング。赤いボディに栄えるであろう、赤ステッチ&パンチグレザーのNARDI SPORTS TYPE-Aを選んだ。これで、内装がほぼ一段落。シフトノブはマツダスピードのカーボンノブを装着。予算の都合で交換出来なかった所は、 手持ちのケミカルを最大限駆使して、出来る限り掃除して綺麗にした。

こうして出来上がったあまりに綺麗な車内は、 靴を脱いで上がらなきゃいけない気がしてしまうほどの新車感。勿論、全部が全部新品なワケではないので、 細かく見れば年式相応の部分もあるけど、限られた予算内では十分過ぎる程綺麗になったと思う。さらに、 このクルマが完成する最後の内装パーツが2ヶ月後に装着される事は、まだ誰も知らなかった。


仕上げ最終編(外装)につづく。




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「 ロードスターレストア13 仕上げ編3-外装 」

07/08/11(土)
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その13 怒濤の仕上げ編3 - 最終仕上げ、外装編。

その11から3回に分けてお送りする仕上げ編のラスト、外装編。


ドアウェザーストリップ交換(難易度3)
・ドアウェザーストリップ(右) NA01-58-760J 5,300円
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切れてた

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ガラスの上下でぴろぴろと・・・

切れてたドアウェザーストリップを交換する。コレ、実は凄く大きな部品で、交換はちょっと厄介。値段も高いので切れていた右だけ交換。
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ヘタなイラストでアレだけど、こんな感じでぐるりとドアを一周している。取り付けは、潤滑剤をたっぷり使って矢印の方向にまず差し込み、 周りを止めていく様な感じ。てっぺんにビスが一つだけあったと思う。自分は上手く出来ずにかなり苦労した部分。 ドアの中から引っ張ったりパワーウィンドウ上下させたりで、必死で差し込んだ。潤滑剤不足だった気がするけど、 入らず挫折する人も出る気がするので難易度3指定。

ロードスターでモータースポーツ&DIY 
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綺麗に付いた。取り付け完了!!

アウターウェザーストリップ交換(難易度2)
・NA01-58-810D右 NA01-59-810D左 片側3,200円
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大抵の車両でガサガサに朽ちているドアのモール。例に漏れずコレもガサガサ。取り外しは前後のぽっちりを外すだけで、 後はクリップで留まってるだけ。クリップの差し込みにさえ注意すればok。

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外したときに、丸で囲った部分に潤滑剤を流し込んでおくと、グリスが朽ちてしまってる車両の場合はガラスの昇降が凄くスムーズ& 速くなるのでオススメ。とりあえず、モールを外したらシューっとしておけば間違いないと思う。

で、パチパチと組み付ける。

ロードスターでモータースポーツ&DIY 
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気分良し!! 交換完了!!

リアーベルトラインモール交換(難易度2.5:手こずると危険)
・NA01-R1-750E 6,220円
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アウターウェザーストリップと同じく。年数が経つと朽ちてボロ感がでてしまう部分。幌が外れていないと交換出来ないので、 幌交換のついでにやってしまうべき。ボルトが多く、ブチルゴムで強力にくっついているので、面倒くさい部類の作業。 ブチルは綺麗に除去しなくてはいけない。

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ねちゃねちゃじゃああ~~

コレの除去はかなり面倒くさい。根気よくやるしかない。

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折り曲げたり出来無い為、新品はこのように畳一枚ぐらいの巨大な箱に入って届く。

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取り付け時は、センターに出ているボルトを目印にはめ込む。センターのみナットで止め、他はボルト止めなのでわかりやすい。 新品モールには既にブチルが付いているので、一度はめ込んで失敗するとゴムが残ったり糸引いたり修正できなかったりで泣きそうになる。 (なった)

上手いこと位置が合わせられたら、ゴムハンマー片手に打つべし!!打つべし!! で、装着完了。

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ベルトラインモールを外して全塗装したので、当然ながら凄く綺麗につく。コレならフチからパリパリ剥がれることも無い。ボロさ皆無!! 装着完了!!

ベルトラインモールを変えるならついでに変えておきたい部品(難易度1)
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サイドウェザーストリップ 810円
・NA01-R1-721C ( R )
・NA01-R1-731C ( L )

ロードスターでモータースポーツ&DIY 

交換完了!!

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ベルトラインモールプロテクター 690円
・NA01-R1-741B ( R )
・NA01-R1-742B ( L )
 
こういう細かい所で新車感。

フロントヘッダーウェザーストリップの交換(難易度1)
・NC10-R1-711D 6,680円
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通称ウェザーストリップ。年式的に無条件に交換しておきたい部分。雨漏り対策済のNB用を採用。ちなみに、 NB用はちょっと短くて下が足りなくなるが、 NB用のスカッフプレートを付ければ長さもぴったり合う。取り付けは、 ネジ2本とファスナーのみ(だったと思う)で、基本的にはハマってるだけ。フチが両面テープで止まっている。 取り付けのコツはこの両面だけで

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ちょびっとだけ出して取り付け・・・

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で、ぺりぺりーと剥がして、押しつければ綺麗に付く。交換完了!!

幌の取り付け(難易度2.5:すんなり入らず、毎回微妙に大変)
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畳んであったのを付けた直後なのでしわしわだけど、NB3(平成15年製)の極上物ASSY。それなりの値段ではあったけど、 新品を買うよりはるかに安く、ウェザーストリップやトップロック、幌骨も全て新しくなるのでお買い得だった。黒々としてとても綺麗。 これぐらい新しければレインレールもそのまま使える。交換は一人ではキビシイので、ヨメ様と二人で取り付けた。交換完了!!

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ガラス幌に張ってあったシール剥がしは
Tくんにお願いした。

ワイパー補修&交換(難易度2)
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大抵錆びちゃうワイパー周り。アームは補修で復活させ、ゴム&ブレードは新品を使う。

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せっせと足付けを頑張るT君。風当て?は、腐食が酷いので使わない事にした。

で、ちゃっちゃと塗装して取り付け。

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慌ててやったせいで少し塗装をミスってしまったが、まあまあかな・・・完了!!

「塗装は焦ると必ず失敗する」 教訓。

ショートアンテナ取り付け(難易度1)
古びた電動アンテナから、ショートコイル式アンテナへ。ココは数少ないオシャレポイント。外装で唯一の社外品かな。 NAは電動の太いアンテナじゃなくて、ひょろっとした細いアンテナが似合うと思う。

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純正マニュアルアンテナベース&ショートコイルアンテナ。RS FACTORY STAGEさんで購入。ちゃっちゃと付ける。

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うむ、お洒落!! 幌もシワが延びで綺麗さが際立つ。取り付け完了!!

フロントバンパー周り&バンパーシール装着(難易度1)
・バンパーシール NA75-50-0K7A 510円

バンパーシールとは、俗に言うラジエター同風板の事。せっかくなので新品を入れてみた。安いしね。

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バンパー取り付け部に付いているセットプレートを戻す。全塗装時に外してあった。セットプレートは再利用して、 出来る限り綺麗に掃除しておいた。バンパーが付いた状態でも、隙間を作るだけで装着可能だった。バンパーシールは特に難しいことなく、 パチパチと付けるだけ。

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ラジエター前の部分(シュラウドパネル)を塗ったのは拘りだったんだけど、こうして見るとやはり栄える。面倒だったけど塗って良かった。 新品のバンパーシールも気分良し!! 装着完了!!

ウォッシャーノズル交換(難易度2)
・NC11-67-510 ( R )  980円
・NC10-67-510 ( L ) 980円
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ピンボケで失礼

例外なく朽ちているウォッシャーノズルのゴム部分。NB用に交換する。ノズルを外すのに少しコツがいる。付けるのは簡単。

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形も少しスマートに。装着完了!!

カウルグリルプロテクター交換(難易度2)
・NA01-50-792A 1,080円
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カウルグリルプロテクターとは、ワイパー下のカウルグリルに付いているゴム。カウルグリルには若干ヒビなどもあったので交換したかったが、 予算の都合でゴムだけ変える事に。ちなみに、フタは注文し忘れた・・・。

綺麗に掃除して、ゴムを張り替えて装着。ほとんど出ない部品の為か、このゴムの両面テープはほとんど粘着力が無い。 フチはちょっと浮いてしまうが、まあ仕方ないか。

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でもやっぱ、良いモンですな。装着完了!!

インナーフェンダ装着
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全塗装時に外してあったインナーフェンダを戻す。

EUNOSエンブレム装着
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EUNOSエンブレムの両面テープ除去を頑張るTくん。

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エンブレムを装着。あえてEUNOSだけにしてみた・・・のは、EUNOSエンブレム下は位置決めの穴が開いている為。 Roadsterの方は開いてない。赤いボディによく栄える。

フロントマスコット装着
・N001-51-730 4,780円
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ヨメ様による丁寧なシゴト(実はかなり手先が器用)

フロントマスコットとは、バンパー中央のEUNOSエンブレムの事。約5千円という値段にビビってしまったけど・・・ ここはあえて装着しようと。誇り高きEUNOSの証。位置決めピンをカットし(穴がないので)、 3Mの耐久性が高そうな両面テープを円形に成形して貼り付けた。

位置決めにはマスキングテープなどを駆使し、慎重にセンターを出して貼り付けた。

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うーん・・・良い感じだ。装着完了!!

ホイール装着
最後のパーツ、塗装したホイールを装着する。

ロードスターでモータースポーツ&DIY

すっげー似合う!! バッチリだ!!

ロードスターでモータースポーツ&DIY

まだ完全な完成ではないが、この時点である程度の格好は付いて自走出来る状態に持って行けた。引き渡したオーナーはとても喜んでくれた。



14日の夕方から作業を初め、寝る以外の時間全てを作業に費やし、連日の作業でぐったりしながら17日の深夜1時に完成した。 そしてその5時間後には舞洲へ向かい、3月17日に行われた猛練18でみんなの前にデビューしたのだった。 光り輝く新車の様なフェラーリレッドのフルノーマルロードスターとして。

後日、オアシス直前に、少しヒビの入っていたフロントガラスを中古の良品に交換し、新品のフロントガラスモールを入れた。これで外装は完成。

そして、5月13日に行われたオアシスロードスターミーティングで、このクルマを完成させる最後のパーツである「シート」が装着された。 (オアシスレポート

ロードスターでモータースポーツ&DIY
ロードスターでモータースポーツ&DIY

ユアブランドさんと協力し、ついに完成となった純正シートレストアキットの初装着車両に。しかも、高級本革気穴付きパンチングレザー仕様。 真っ赤なボディに、レッドステッチ&パンチングレザーで統一された内装。手前味噌ながら、「こんな限定車あったっけ?」的な、 フルノーマルで限りなく新車っぽいけどひと味違うロードスターが出来たと思う。

ロードスターでモータースポーツ&DIY
ロードスターでモータースポーツ&DIY

ユアブランドデモカーとして展示され「なんだコレ!?新車か!?」と道行く人々に言わせる程の車両にまで持って行けた。 クルマも喜んでるんじゃないかなあ・・・。

多くの友人達やヨメ様による無償協力と、自分の2ヶ月という期間を費やし、工賃pricelessだから出来たこのロードスター。 工賃換算出来ない程の時間がかかっている。そして、この経験で世の中の工賃の意味を身をもって理解出来たと思う。

最終的にオーナーから「余った分はお礼として貰って」と予算10万円が上乗せされたが、 我々はお金を目的にこのロードスターを制作したワケではないので、そのお金は全額レストア費用へ回した。コレは、 見返りを求めての作業ではない。僕とヨメ様は「オーナーに機嫌良く楽しく乗って貰う為」。ただ、それだけの為に動いた。 だからココまで出来たんだと思う。

プロに任せる
いくら自分がロードスター好きであっても、貴重な自分の時間を割いて"見ず知らずの他人"のロードスターを触ろうとは思わない。それだけ、 クルマを触るという行為は相応の技術、時間、体力、忍耐、を要し、大きなリスクも伴う。よほどのクルマ好きで自分のクルマは触れても、 人のクルマの面倒を見るのはさらに高いハードルがあると思う。

「やってみたいから自分でやる」「人に任せるのがイヤだから自分でやる」「時間はあるけどお金が無い」 「納得いくまで時間をかけて自分の理想を通したい」「ロードスターの事をもっとよく知りたい」等々、 自分でロードスターを触る理由は人それぞれだと思う。どれも人それぞれの楽しみ方、付き合い方で良いと思う。ただ、「払う工賃(お金) が"勿体ない"」と言う理由でやるものではないと思う次第。自分でやる為に何か道具を買えば、その置き場や整備する環境も必要になる。 作業を失敗すれば通常の何倍ものお金が必要になる事もある。工賃には正当な裏付けがあり、技術・時間・体力・忍耐・ リスクの対価としては十分安いモノだと思う。出来ないからプロに任せるという選択・・・は、長くクルマと付き合っていく上では良い選択、 必要な選択の一つだと、長いDIY経験や今回の件で感じた次第。何でも自分でやっていると、そのうちツラくてツブれてしまうと思う。幸い、 ロードスター関係には良いお店が多いので、安心して出せる環境も整っている。



ボロかったロードスターのレストアは、これで終了した。

しかし、もう少し続きがある。

次回、最終回につづく。




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「 ロードスターレストア14 最終回 」

07/08/17(金)
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・8/22更新:新オーナーが決まりました。 ご協力頂いた皆様に感謝します。有り難うございました!!
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ロードスターをレストアしてみるシリーズ その14 最終回

3月にオーナーへ引き渡してから約5ヶ月経ったが、諸事情により手放すとの事。
納車後に乗った回数は5回。猛練3回とオアシス1回、中古車屋さんのお礼に出したのみ。このロードスターに何か問題があったワケではなく生活の変化で維持が難しくなってしまった。人生色々なので仕方ないのです。車検は今月末まで。

無事、新オーナーが決定しました。

ロードスターでモータースポーツ&DIY
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2007年オアシスミーティングでユアブランドブース(シート張り替えキット)のデモカーとして展示していたロードスターです。

車両の状態は、全てココまでで紹介したままの状態。スペックは以下。書き切れていないかも。装着した新品パーツは使用歴約5回 (シートは2回)で車庫保管なので、ほぼ全て完成時と同様のコンディションと思って問題ないと思う。

 

ベース車両 NA8C H6年式RS Limited(シリーズ1.5)
ロッソコルサ(カラーコード:322/通称フェラーリレッド)
走行距離 約11万km(約8万km時タイミングベルト交換済)
車検 2007/8/29
修復歴 右フロント小修復(走行に支障無し)
駆動系 5速MT、ファイナル4.3、トルセンLSD(シリーズ2物。デフマウント・シール類・ ボルト類新品交換済み)、マツダスピード軽量FW、 マツダスピード強化クラッチ
comment:ミッションの入りはかなり良好な部類。デフの状態も良し。 クラッチは純正と比較すれば若干重い。全開でスタートさせても滑ってる感じは無し。
エンジン周り フルノーマル、線形スロットル、8bitECU、 エアクリ純正新品交換済、 プラグDENSO IRIDIUM POWER(VK16/5番・中古良品)、永井電子ULTRAプラグコード
comment:エンジンは好調。拭け上がりも良好。足も含めて、 猛練本コースでの実績は2名乗車で52.0秒なので、ノーマル車としては十分走る部類だと思う。
TANABEダンパー、F:CUSCOピロアッパ、R:CUSCOハイマウントピロアッパ、 TANABEバネ、 M2-1001パナスポーツプロラリー(15-6.0J+45)、YOKOHAMA DNA S.drive (195-50-15 新品同様)、ホイールナット新品(袋ナット/黒)、 約8万km時にフルブッシュ交換済
comment:バネとダンパはたぶんタナベだったと思う。リアにハイマウント (俗に言うストロークアップタイプ)を組んでストロークはちゃんと確保している様で、乗り心地はかなり良い部類。 ダンパのオイル漏れも無し。ダストブーツは年式なりに朽ちている。ピロからは音が出ているっぽい。
ブレーキ パッド不明(鳴きは聞こえない)、OH歴不明、現状引き摺りやオイル漏れは無し。 ローターはかなり減っている。
他装備 パワステ、パワーウィンドウ、エアコン(134a)、オーディオ(ALPINE CDA-9885Ji)、ETC(DIU-9000BK) 、純正小物入れ(灰皿部)、純正シート張り替え本革気穴付きパンチングレザーシート (ユアブランドシートレストアキット/新品)、 NARDI SPORT TYPE-A 360mm (赤ステッチ/パンチングレザー/新品)、マツダスピードカーボンシフトノブ (中古)、 NB幌ASSY (H15年製NB3物)交換済、内装全カーペット交換済(H15年製NB3物)、フロアマット社外新品、 キー純正新品 (古い純正キーも有り)、ワイパーブレード新品、内外装ほぼフルレストア済(外装モール類全て新品)
付属品 手動メッキドアミラー左右、純正ブレースバー、リア泥よけ(塗装済)
程度等 フロアは綺麗。フロントメンバ中央に小凹み有り。クラセンOリングは切れてるぽいので、 要交換。ドアパネルに小さな切れがあったはず。ボンネット中央にチリの混入有り。
comment:走行には支障の無い程度の凹みと、 クラセンOリング切れは定番で修理も簡単で安価な部類。部品代は250円。(初心者向けにコメント)
その他 EGオイル、MTオイル、デフオイル、冷却水交換済、水温計リニア化済
条件等 ・ローン不可
・現状引き渡し
・現車確認不可(遠方に置いている為)
・購入者による名変・車検登録手続き(又はディーラーを紹介・委託)

購入品、諸費用リスト(一部)
購入したパーツと実際にかかった費用の詳細。(一部)

内張左右 \4,538  中古良品(NB物)
リアエンドマット \3,000  中古良品(NB3 H15年物)
リアトレーマット \3,052  中古良品(NB3 H15年物)
グローブボックス \1,602  中古良品
NB幌ASSY \93,900  中古良品(NB3 H15年物)
フロアカーペット \10,000  中古良品(NB3 H15年物)
フロントヘッダーウェザーストリップ \6,680 NC10-R1-711D
リアーベルトラインモール \6,220 NA01-R1-750E
ベルトラインモールプロテクターLR \1,380 NA01-R1-741B ( R ) NA01-R1-742B ( L )
サイドウェザーストリップ左右 \1,620 NA01-R1-721C ( R ) NA01-R1-731C ( L )
クラッシュパッド \17,700 N001-60-350 00 ブラック
フロントスカーフプレート左右 \2,360 NC10-68-710D 02 (右)  NC10-68-720D 02 (左)
モードコントロールプレートパネル \1,490 NA01-61-C04A
ファンスイッチノブ \670 NA01-61-193
エアコンノブ×3 \990 NA01-61-191
ペダルカバー×2 \460 B092-43-028
フットレスト \880 N066-43-041A
フロントサイドトリム(足下カバー) \2,340 N001-68-390 00 (L) N001-68-370 00 (R)
サイドカバー \250 NA01-64-912 00
サイレントパック \240 H001-64-493
チェンジブーツパッド \130 FB01-64-495
ウォッシャーノズル×2 \1,860 NC11-67-510 ( R )  NC10-67-510  ( L )
アウターウェザーストリップ(ドア左右) \6,400 NA01-58-810D右 NA01-59-810D左
ドアウェザーストリップ右 \5,300 NA01-58-760J
ファスナー×10 \900 G032-68-865A 00
カウルグリルプロテクター \1,080 NA01-50-792A
フロントマスコット \4,780 N001-51-730
シーミングウェルト×2 \960 NA01-68-911 00
フロントドアウェッジ×2 \1,280 NA01-62-681
ナンバープレートプロテクター \1,240 F044-50-144
エアクリ \3,000 B6S7-13-Z40
ラジエターサブタンク \3,320 B61P-15-350D
バンパーシール \510 NA75-50-0K7A
オイルゲージ \780 BPE8-10-450
フロントウィンドーUPモール \2,380 NA01-50-601A
FRTウィンドモールプロテクター \1,170 NA01-50-6B1
フロントウィンドモールプロテクター×2 \820 NA01-50-6B2
ダム \1,060 NA01-50-894A
フロアマット \6,258  新品
ワイパーブレード \1,340  新品
メッキミラー \8,502  中古
NA8 Sr2トルセンデフ4.3 \17,952  中古良品(購入後にデフマウント・シール類・ ボルト類新品交換)
ショートアンテナ \7,468  新品(純正アンテナベース含)
ETC/DENSO DIU-9000BK \5,200  新品(アンテナメーターフード内・本体グローブボックス内組み込み)
コンビネーションランプ \3,968  中古良品
ホイールナット \1,811  新品
ホールプラグ \1,676  新品
ナンバー発行手数料 \3,200 証紙、登録印紙
ナンバープレート \4,268  新品
クーラント \1,029  新品
全塗装 \60,000  実費
ホイール塗装 \14,800  実費
フロントガラス交換(工賃含) \29,000  中古良品
タイヤ交換 \40,700 YOKOHAMA DNA-S.Drive 195-50-15 4本 新品
NARDIステアリング \24,692 SPORTS TYPE A パンチングレザーレッドステッチ 36φ〔N750〕 新品
オーディオ \27,998 ALPINE CDA-9885Ji 新品

※部品番号のある物はマツダで新品部品を購入し組み付けた物。 価格はパーツリストの物なので参考程度に(少し上がってます。総額でプラス約3千円程)。 部品番号のない物は中古良品やお店で新品を買った物。これ以外にも手持ちの新品純正部品やパーツ類 (純正シート、マフラー、トランク、バンパー、ナンバーステー、シフトレバー他)、 ユアブランドさんの本革パンチング気穴付きレザーシートなど、多数組み込み済。

個人的に率直な感想
内外装のほぼフルレストア、穴埋め錆止め掃除や、エンジン周りの整備や(クラセンのOリングは見落としてた)オイル類の交換はしたものの、 それ以外の機関系(ブレーキ等)は購入時のまま。整備歴が全て詳細にわかっているワケではないので、上記はわかる範囲で記載。 年式相応にメンテナンスは必要になると思う。とはいえ、 ここまで手を入れてノーマルにレストアしたロードスターが出てくる事はそう無いと思う。内外装共にかなり新車に近いコンディションだけど、 完全な新車ではない。ただ、よほどなめまわすように見なければ限りなく新車に見えるとは思う。簡単に現車を出せない為、 オアシスや猛練で見てくれた方であれば嬉しい。ロードスターを欲しがってそうな友人等いたら声かけもお願いします。

ヨロシクお願いします。

新オーナー決定
無事嫁ぎ先が決定しました。ご協力いただいた皆様に感謝します。ありがとうございました!!




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